アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



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戸村飯店青春100連発
戸村飯店青春100連発
戸村飯店青春100連発
瀬尾 まいこ

大阪の中でもコテコテの下町で生まれ育った兄弟を描いた小説。
第1章はこの前読んだ「Re-Born」に載っていた。
彼らが住んでいる町の、良くも悪くもコテコテの大阪感。
それにしっくりなじんで生きている弟と、なんだか疎外感を持って生きている兄。
見た目も性格も正反対の彼らの関係と、兄がその町から出て行ったところまでが描かれていた。
瀬尾さんらしい、やわらかくてあったかいお話。
結構好きな話だったので、続きがあるというのを知って探してみた。

その後兄は大阪を離れ東京で専門学校に通っていた。
目的は、とにかく生まれ育った町を出ることだったので、1ヶ月の間に辞める場合は入学金が返還されるという理由だけで選んだ学校。
そこで新しい出会いをし、予定通り学校を辞め、東京で暮らす兄の姿と、大阪でのびのびと暮らす弟の姿とを、章ごとに交互に描いている。

アタシは一応♀であり兄も弟もいないので、兄弟の関係とかってどうしても想像の域を出ないんだけど、なんかうらやましい感じがした。
このお兄さん、第1章では冷たい感じの印象を受けたけど、実はいろんなことを考えていたりして、ものすごく素敵なコなのだ。
そして元気いっぱいマイペースで楽しい弟も、とてもかわいいコなのだ。
彼らが離れて暮らしている1年の間に、それぞれがいろんなことを見て、行動して、考えて、お互いに認め合っていく。というか認め合っていることに気づいていく。

コテコテの大阪弁のセリフも愛しく、彼らの言動の端々に見えるコテコテ感も親近感たっぷり。
まぁ、これだけコテコテしてるのも今や珍しいんじゃないかとも思うけど、この小説では大阪らしすぎる怖いほどのコテコテ感がキーになっている。

兄ヘイスケにしてみれば、なぜか馴染めない感じをいつも持っていて飛び出した場所だけど、離れてみるとやっぱり愛着があって、でもちょっと敬遠してしまう場所。
彼は東京での日々を経て、その場所を自分がいかに大事に思っているかに気づき、やがて地元に帰ることを決める。
方や地元が大好きで家業を継ぐことを考えていた弟は、父の進言により東京の大学にいくことになる。

っていうか、このあたりの話の展開は、彼らの両親がとてもいい味出してて、なんだかホロリとさせられる。
父親の子どもを見る目の正しさとあったかさと、母親の気持ちイイ感じのたくましさと優しさ。
特にこのオヤジ。たまらなく素敵。
親っていうのは、ありがたいもんだなぁとしみじみ。
アタシもこんな親になりたいなぁと思う。
ちょっと豪快でマイペースで、世の中でいういわゆるイイ親ではない(学校行事に出なかったりとか?)かもしれないけど、自分ができる形で命いっぱい子どもにしてあげられるような。

内容紹介
大阪の下町にある中華料理店・戸村飯店。
この店の息子たちは、性格も外見も正反対で仲が悪い。
高3の長男・ヘイスケは、昔から要領が良く、頭もいいイケメン。
しかし地元の空気が苦手で、高校卒業後は東京の専門学校に通う準備をしていた。
一方、高2の次男・コウスケは勉強が苦手。
単純でやや短気だが、誰からも愛される明朗快活な野球部員。
近所に住む同級生・岡野に思いを寄せながら、卒業後は店を継ぐつもりでいた。
春になり、東京に出てきたヘイスケは、カフェでバイトをしながら新生活をはじめる。一方コウスケは、最後の高校生活を謳歌するため、部活引退後も合唱祭の指揮者に立候補したり、岡野のことを考えたり、忙しい日々を送っていた。
ところが冬のある日、コウスケの人生を左右する大問題が現れて……。

単行本: 328ページ
出版社: 理論社; B6版 (2008/3/20)
言語 日本語
ISBN-10: 4652079249
ISBN-13: 978-4652079249
発売日: 2008/3/20
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| 瀬尾 まいこ | 19:56 | comments(2) | trackbacks(3) |
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コメント
NAME : pumila
DATE : 2008/05/13 1:12 PM
>>ナカムラのおばちゃんサン
はじめまして。
とはいえ貴殿のブログにはたびたびお邪魔させていただいているので、アタシ的には「はじまして」という感じでもないんですが。
この本、気に入ってるんです。
育てたように子は育つっていうけど、まさにそうですね。
この兄弟のその後も見てみたい感じです。

NAME : ナカムラのおばちゃん
DATE : 2008/04/25 10:57 PM
こんばんは
TBありがとうございました。
関西人のおばちゃんがふだん話す言葉で描かれた世界。
身近に感じて楽しかったです。
吉本は関西の庶民の生活にどっぷり馴染んでいて
小説と同じようにおばちゃんのまわりにもけっこうしょうもないこと言いの人がぎょうさんいます。
ヘイスケ、コウスケ、きっとええ男にならはるやろなぁ。
ええおとうちゃんとおかあちゃんに育てられはたんやもんね。



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