アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



| - | | - | - |
失踪HOLIDAY
失踪HOLIDAY
失踪HOLIDAY
乙一

短編が2作。
これまた優しくてかわいい感じの小説だなぁ。
こういうのもアリなんだなぁって。
どうやらアタシは乙一って作家のことを誤解していたようだ。
一面だけを見て、それがすべてだというようなイメージを持っちゃってたのね。

しあわせは子猫のかたち
実はアタシ、表題作よりもこっちのほうが好き。
ヒトとうまく付き合うことが苦手な大学生。
彼が一人暮らしを始めることになった古い家では、念願の一人暮らしができなかった。
直前まで住んでいた女性の霊と、彼女が生前飼っていた子猫が住んでいたから。
2人と1匹の静かで優しく、あったかい暮らしが描かれている。
その中で、少しずつ成長していく彼。
なんだか全体的にぼんやりとした陽だまりのようなあったかい感じがする。
繊細な感じと、ちょっとした暗さとそれを補って余りある優しさに満ちた小説。

失踪HOLIDAY
貧乏な母子2人の暮らしから一転、母の再婚により裕福な家の娘になったナオ。
ところが母が亡くなり、その後数年たって父の新しい再婚相手が来、いつこの家から追い出されるのかと訝りながら、傲慢ともいえるほどの暮らしぶりを見せるナオ。
自分が家族から必要とされていないのではないか……。
たいていの子どもが、一度は考えるそんなことがきっかけで、彼女は失踪する。
家の使用人を丸め込んだ狂言失踪。
彼女の思いを達成し、なんとか成功したかに見えた失踪だが、実は別の筋書きがあった。
この別の筋書きのあたりは、なんとなくミステリを読みなれているアタシには、安易に想像がつくものだったが、それでもなかなか面白く読むことができた。
ナオのキャラクターが憎たらしくてかわいくて素敵。
そして使用人との間柄を通じて、彼女がちょっと成長する様子も。
総じて言えば、さくさくと面白く読むことができて、だけどあんまり記憶に残らないのかも……って感じではあるが、それでもぜんぜんいいじゃないのよね。本を読むことなんて。

そしてあとがきも楽しく読むことができたわ。
やっぱりアタシ、乙一ってヒトのこと勝手に誤解していたようだ。
応援したくなっちゃうようなあとがきであった。

ただこの文庫本、一つだけ難点がある。
このイラストはいけません。
確かにカワイイ。
だけどこの小説は、この表紙のせいで手にとってすぐに棚に返しちゃうヒトがいそう。
実はアタシもそれ、やりかけたからね。
ジュニア向けのものかもしれないけど、大人が読んでもいいじゃない。

余談だけどコレ、ドラマになるそうな。

内容
14歳の冬休み、わたしはいなくなった―。大金持ちのひとり娘ナオはママハハとの大喧嘩のすえ、衝動的に家出!その失踪先は…となりの建物!!こっそりと家族の大騒ぎを監視していたナオだったが、事態は思わぬ方向に転がって…!?心からやすらげる場所を求める果敢で無敵な女の子の物語。その他うまく生きられない「僕」とやさしい幽霊の切ない一瞬、「しあわせは子猫のかたち」を収録。きみが抱える痛みに、そっと触れます。

文庫: 238ページ
出版社: 角川書店 (2000/12)
ISBN-13: 978-4044253011
ASIN: 4044253013



| 乙一 | 13:22 | comments(0) | trackbacks(2) |
スポンサーサイト


| - | 13:22 | - | - |
コメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://pumila.jugem.cc/trackback/599

トラックバック

読書好きなあなたへ
いろんな本を探してきました、良かったら見に来てください。
| UNITED F.E | 2007/02/04 11:24 PM |

訃報:シドニー・シェルダンさん
小説の類はあまり読まない私ですが、この方のお名前は聞いたことがあります。
| 続・ささかま徒然ブログ | 2007/01/31 5:38 PM |


SMTWTFS
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>
CATEGORIES
LINK
RECENT ENTRIES
ARCHIVES
RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACK

PROFILE
RECOMMEND