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2007.01.28 Sunday
空飛ぶタイヤ
空飛ぶタイヤ 池井戸 潤 この厚さのうえに2段組。 かなりのボリュームにちょっと躊躇したものの、読み出すととまらない。 リコール隠し、さらにその泥の上塗り。 あの自動車会社以外にモデルを思いつくことはできない。 こういう小説って、出すのに規制とか賠償とかそういうのってないのかしら? などとしょーもないことを考えたりもしてみたが、一度読み始めるともう腹立たしさいっぱいで次々とページをめくる手が止まらない。 大企業、財閥。大きな会社の中で繰り広げられる、馬鹿馬鹿しくもなんとなく「それってあるんだろうなぁ」っていう現実。 企業の常識は世間の非常識ってかんじのこと。 それに大して、中小企業の社長の一途な想い。 赤松社長と赤松運送の社員のみなさんの章は、後半になるともうついつい目頭が熱くなってしまう。 そして事故により家族を亡くした、残された父子。 彼らの怒りの行き場のなさ、むなしさ、腹立たしさ。 そうした遺族の思いにしっかり向き合おうとする、運送会社の人たち。 ただどんなに誠意を見せても、伝わらない歯がゆさとつらさ。 高松運送という小さな会社ひとつ。 だけどその周りには本当にいろんなつながりがある。 家族、従業員、取引先、そのほかいっぱい。 そういう周りとの付き合いの中で、この社長の嬉し涙や悔し涙をいっぱい見ることができる。 この池井戸潤って人の小説は始めて読んだけど、なかなか面白かった。 内容トレーラーの走行中に外れたタイヤは凶器と化し、通りがかりの母子を襲った。タイヤが飛んだ原因は「整備不良」なのか、それとも…。自動車会社、銀行、警察、週刊誌記者、被害者の家族…事故に関わった人それぞれの思惑と苦悩。そして「容疑者」と目された運送会社の社長が、家族・仲間とともにたったひとつの事故の真相に迫る、果てなき試練と格闘の数か月。 単行本: 496ページ 出版社: 実業之日本社 (2006/9/15) ISBN-13: 978-4408534985 ASIN: 4408534986 コメント
NAME : ぱち(。・ ・。)ノ
DATE : 2007/01/30 10:03 PM
トラックバックありがとうございました♪
こちらからもかけさせていただこうとしているのですが、 なぜか上手くいかず(^-^; また、チャレンジさせていただきますね。 池井戸潤さんはデビュー作から読んでいるのですが、 この「空飛ぶタイヤ」は本当にバランスも好いと思います♪ コメントする
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空飛ぶタイヤ 池井戸潤著 10点 2007年の2冊目 ゆるい下り坂でブレーキをかける。ギミックな音をたてて、車が突然左に傾く。黒い影が坂を転がる。その黒い影が、若いお母さんの背中を襲う。その車の横には、赤松運送と書かれていた。人生最悪の日々の始まりだ
| かいくんの読書日記+α | 2007/01/30 10:01 AM |
好きな作家の一人である池井戸さんですが、今回は本当に面白かったです。最初は余り興味なかったのですが ブログ上から面白いという事を聞きつけて早速読んでみました。 トラックのタイヤが外れて飛んで子供が事故死してしまいます。誰の責任なのか、企業はどうなの
| 単車と車と本と山 の記録 | 2007/01/29 9:11 AM |
運送会社のトレーラーのタイヤが脱落し、歩いていた親子を直撃。死傷事故に至ってしまった。
果たして、事故原因は運送会社の整備不良にあったのか?
まだ記憶に新しい大手自動車会社のリコール隠し事件をモチーフとして、事件に携わった人々の苦悩に満ちた日々を描く
| かみさまの贈りもの〜読書日記〜 | 2007/01/29 9:08 AM |
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