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きょうのできごと
きょうのできごと
きょうのできごと
柴崎 友香

これもまた、平和で幸せな小説だなぁ。
二十代前半ごろかな?あのころの雰囲気を思い出す。
しゃべり方ももちろんなんだけど、あのぽわんとした、かつちょっとガッついたような考え方もビンゴ。
なんでもないことが書かれているだけなのに、とっても心があったかくなるような。

「きょう」という一日のうちの一時を一緒に過ごした男女。
章ごとに、それぞれの目線での話が展開する。

中沢とその彼女、そして中沢の幼馴染でありその彼女の友達でもある「けいと」。
3人が、中沢の友達の引っ越し祝いに京都まで出かけ、その友達の家には後輩や友達3人がいて、総勢7人で宴を催す。
京都からの帰り道、すっかり寝入った彼女と幼馴染を乗せて車を運転する中沢。
そしてふと目を覚ました幼馴染との会話。
真夜中にポツポツと交わす会話が、なんかぜんぜん具体的にそんな場面があったというのではないくせに、なんとなく自分の懐かしい思い出と重なるようで。

イチバン面白かったのは「かわたくん」の章。
この日の昼間に彼女と動物園に行って喧嘩をしている場面なんだけど。
なんだかヒステリー女みたいになってしまっている彼女だけど、彼女のいわんとしていることはわからなくもない。
っていうか、むしろ分かるよねぇ〜。っていう気がする。
だけど「かわたくん」の言動は至極まっとうなものだし。
こういう喧嘩って今思うとカワイイな。
イチバン笑ってしまったのは白熊のクダリ。
その様子を想像しながら、「かわたくん」の会話のテンポを頭の中で聞いてみると、どうにもハマってしまった。

現実にちょっと疲れたときとか、こういう小説ってイイよね。
覚えておこう。

内容ドライブ、デート、友達とのおしゃべり。20代の普通の若者の普通の一日が、5人の男女によって語られる。短い会話の積み重ねが、普通の日を特別な日に変える小さなできごとたちを優しく描いていく。

単行本: 139ページ
出版社: 河出書房新社 (2000/01)
ISBN-13: 978-4309013282
ASIN: 4309013287




| 柴崎 友香 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
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