アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



| - | | - | - |
優しい音楽
優しい音楽
優しい音楽
瀬尾 まいこ

瀬尾さんらしい、ふわふわとあったかい感じに包まれるような短編3作。
主人公たちは、気持ち悪いほどイイ人過ぎるというわけでもなく、それなりにシビアだったり割り切ってたりとリアリティをきちんと備えている。
だけど読み終えたあとのこの気持ちのあったかさはなんだろう。
「ぽかんとなる」と言った女の子がいたが、「ぽわん」となる感じかな。

「優しい音楽」
駅で突然見つめられ、親しくなり、付き合うようになった彼女。
彼女の動機にはヒミツがあった。
それはなかなか招いてもらえなかった彼女の家を、初めて訪れたときに判明。
誰かと比べられること、誰かと同じであることで喜ばれること、そして誰かと違うことを認められること。
どれも真反対のようで近い感じ。
そして、きっかけとか動機とかそんなことより自分が必要とされていると感じられること。
どれもありがちでありながら、なかなか実感する機会がなくて、けど大事なこと。
とっても優しい小説。

「タイムラグ」恋人が妻と一泊旅行に行くため、その娘の面倒を頼まれるという悲惨な状況。
そんな中で彼女は、現金にも彼のキャッシュカードで豪遊をたくらむ。
が、連れはなんといっても小さい女の子。
意気込みとは裏腹に地味な買い物をし、なんとその子のおじいちゃんに一緒に会いに行くことになった。
おじいちゃんな女の子の父親の親。つまり彼女の恋人である彼の父親だ。
彼の妻が耳が聞こえないことを理由に結婚を認めていないという。
それをなんと、彼の浮気相手である自分が説得するだなんて……。
そうこうしているうちに、一泊二日が過ぎてしまう。
……なんとも劇的でありながら、淡々とした流れの小説だけど、なんだかこういう気持ち、わかる気がするなぁ。

「がらくた効果」
同棲中の彼女の癖は拾い癖。
この日も仕事から帰ると、待ち受けていた彼女はとんでもないモノを拾ってきていた。
今回の拾得物は佐々木さんというオジサン。
そうです。ありえない状況を普通に語るこの小説はなんか笑える。
この佐々木さんと暮らす年末年始のようすがとっても楽しくて心あったまる。
そして同棲生活にもすっかり慣れ過ぎて、なんとなく会話も減っていた二人の関係が活性化される。佐々木効果。
どうでもいいけど、目上の人に出す年賀状に「迎春」とかダメだって聞いたことあったけど、なぜかは知らなかった。これって1文字とか2文字とかなのがダメなんだって。
アタシにもちょっと佐々木効果。

内容
受けとめきれない現実。止まってしまった時間-。だけど少しだけ、がんばればいい。きっとまた、スタートできる。家族、恋人たちの温かなつながりが心にまっすぐ届いてしみわたる。希望に満ちた3編を収録。『小説推理』掲載。

単行本: 194ページ
出版社: 双葉社 (2005/04)
ISBN-13: 978-4575235203



| 瀬尾 まいこ | 12:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト


| - | 12:11 | - | - |
コメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://pumila.jugem.cc/trackback/579

トラックバック


SMTWTFS
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>
CATEGORIES
LINK
RECENT ENTRIES
ARCHIVES
RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACK

PROFILE
RECOMMEND