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評価:
有川 浩
講談社
¥ 1,620
(2016-07-20)
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今年の一冊目はほっこりした感じのものでも読もうかということで有川さん。
タイトル「アンマーとぼくら」の「ぼくら」って兄弟かなにかかと思いながらスタートしたけど、ちょっと違ってたみたい。
小学生のころに母親を病気で亡くし、父がその後すぐに再婚。
そのために北海道から沖縄に連れてこられた男の子のハナシ。
子どものような父親に振り回されつつ、それ以外の選択肢がなく沖縄で暮らし始める。
なんだか切ないハナシだな〜。
そんな彼が三十を過ぎ、おかあさんの休暇にあわせて沖縄に帰郷し、3日間を過ごすというもの。
父親はすでに亡くなっていて、母と息子二人で、3日間、思い出をめぐりながら観光地を回る。
途中で子どものころの自分たち家族と出会ったりという、ちょっと不思議な体験をしたり。
読んでいて、悪い気はまったくしなくて、途中で泣けてきたりもするが、なんていうのか軽い気がして。
結構重い話なんだけど、こんなふうに読めるのは、沖縄だからか、作風なのか。
どちらにしてもふわりと読み終えた感じ。
だけど、最後に明かされた不思議な体験の顛末はちょっと微妙。
さらにその後にちょこっと描かれる移住の成功話もなくてよかったかな〜。
それでもまぁ、家族のこと大事にしなくちゃなと感じた一冊。
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