アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



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村上海賊の娘<下巻>
評価:
和田 竜
新潮社
¥ 1,680
(2013-10-22)

上巻に続き下巻もまたパワーいっぱい。
上巻では陸の戦が描かれたが、下巻では海の戦。
これがまぁ躍動的過ぎて、想像が追いつかない。
宮崎駿っぽいイメージを思い浮かべながら読んだ。
心が強くまっすぐで折れない女。
そしてそれにも勝る心身ともに剛健な男。
なんていうのかなぁ。スピード感いっぱいだし。

毛利家につき、本願寺への兵糧入れを担うこととなった村上一族だが、
実はこの毛利家のもう一つの依頼先、上杉謙信の動向を見ていた。
謙信も毛利家のために兵を出せば、すぐに対応できるよう淡路島まで一千隻の船を進めた。
そこで待機しつつ、もしも謙信が動かなければ、そのまま瀬戸内に引き返すという策。
そして、村上海賊の主、武吉は、謙信が動かないと見ていた。

失意のまま島に帰り、女性として静かに暮らしていた景だが、
父の武吉がたまたま口を滑らせたため、このことを知った景は怒り狂う。
対岸まで兵糧を運びながら、飢える本願寺の門徒を見殺しにするなどありえないと、
単身淡路島に向かう。
その娘を見送る武吉は、海賊の禁じ手となっている秘策が出されるだろうと、自軍の勝利を確信する。
そして景が到着した淡路島でも同様に、秘策が繰り出されるとつぶやく者がいる。
読みながら、ここでどんな「鬼手」が出てくるのかとても興味を持った。
同じ海賊モノでもワンピースなら、どんな奇策でもそんな能力が備わっていると言い切ればいいだろうけど、
この歴史小説の中で、いったいどんな奇策なんだろう?って。

読み終えて感じたのは、実はこの秘策というものこそが、
この長い長い小説の中で、作者が描きたかったことのひとつだったんじゃないかなって。
確か『のぼうの城』でもそうだった。
民を治める者や、兵を率いる者。つまりリーダー。
それによってその配下の者たちの士気はどのようにもなる。
なんだかとても心に残る、いいハナシだ。

後半はもう海の上の戦闘描写がびっしり。
もののけ姫の映像が浮かんだりしながら、やめられずに読み進める。
陸上での戦を上回って人が死にすぎる。
これが戦国時代ってヤツなんかな。
そして、景姫を支える男たちや、対峙する男たち。
どいつもこいつもカッコいいじゃないか。
これもまた映像化されちゃったりするんかな〜。


内容紹介
織田方の猛攻を雑賀衆の火縄が止め、門徒の勢いを京より急襲した信長が粉砕する。
毛利・村上の水軍もついに難波海へ。
村上海賊は毛利も知らぬ禁じ手と秘術を携えていた…。
信長vs.本願寺、瀬戸内と難波の海賊ども…。
ケタちがいの陸海の戦い!木津川合戦に基づく一大巨篇。

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