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ハチミツ
評価:
橋本 紡
新潮社
¥ 1,365
(2012-06-22)

この小説、好きだな〜。
10歳ずつ歳が違う三姉妹。
長女、澪はしっかり者。
次女、環は美人なのにちょっと抜けている。
三女、杏は高校生ながら家事を切り盛りする。

彼女らはそれぞれ父親が違う。
この父親が次から次へと相手を変え、
たまたま結婚までいった相手にできた子どもたち。
そしてその父親はなんとたまに家出をする。

この小説も父の家出から始まる。
書置きをみて、なお淡々と朝食の準備をする杏。
次に起きてきた環は、それをみて大慌て。
最後に起きてきた澪は、冷静沈着に事態を把握する。

そんな姉妹それぞれの、職場での、学校での人間関係や
好きな人との付き合い方を淡々と描いている。
当たり前だけど三人それぞれ性格が違う。
血もつながってない。
だけどそれまでずっと同じ家で暮らし続けてきた中で、
分かり合える何かってとってもほんわかしていていい。

で、この小説では、料理がやたら出てくる。
毎朝杏が作るちゃんとした朝食、そして夕食。
みんな揃って食事をする。
食べ方やなんかはどうでもいいけど、とにかく一緒に食べるということが大事だという父の教えで。
そして、それがまぁ、きちんと機能しているのがステキ。

家出した父親が死んだのかもしれない。
彼が乗ったかもしれない飛行機が行方不明だというニュースをみた姉妹たちは、
それぞれなりに心配したりあわてたりする。
だけど、すべきことがなくなったとき、三人はアイスを買いに出かける。
雨上がりの夜。三人が話しながら歩く様子は、なんていえばいいのかわからないけど、なんだか共感してしまう。

周りの家庭とは少し状況が違うかもしれない。
母親が何度も変わったり、母親ではない女が次々と家にいたり。
そんな環境で育った彼女らは、長女は長女なり、末っ子は末っ子なりに気苦労をしている。
例えばそれに自分が気づいてないとしても。
そのせいで、ちょっと変わったところがあるのかもしれないけど、
それでもやっぱり、一緒に過ごす時間がしっかりと家族にしている。

なんてことのない小説かもしれないけど、
少し気持ちがあったかくなるような感じ。
ハッピーエンドなのもイイ。
おいしい料理を作って、一生に食べるって大事なこと、おざなりにしちゃダメだな。

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| 橋本 紡 | 16:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
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