アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



| - | | - | - |
ジェノサイド
評価:
高野 和明
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,890
(2011-03-30)

話題の本ということで、まぁ読んでみるか〜って感じで。
読み始めたのはいいんだけど、序盤から中盤にかけてはなんだか楽しくなくて。
この厚さだし、途中でやめちゃおうかなどと思ったりもしたんだけど。
後半からグッと引き込まれていった。

アメリカを中心とした国際軍事情勢とか
日本の研究者の周辺とかを描きながら
本題は人類の進化とSFときたもんだ。
どんだけご都合主義な展開だと思いたくなるけど、
なんせ人知を超えた存在が裏にいるとなれば、もうなんでもアリのはず。

この小説の中で、学者がいう。
誕生から2万年たっても人間は相変わらず殺し合いをやめられない。
大量惨殺(ジェノサイド)を行う生物は人間だけだと。
動物たちは生きるためにほかの生き物を殺す。
ときには同種のものや親を食べて生きるという生き物も。
だけど、自分の欲のために同種を殺すのは人間だけ。
戦争というジェノサイドは常に世界のどこかで起きている。

なんだかなぁ。
すごーく考えさせられる小説だった。
人は驕りすぎているのかもしれない。
自分たちより優れた生物はいないと信じて疑わない。
だけど、この世界のどこかに、進化した人間がひっそりと暮らしているのかもしれない。
人間よりも優れた知能を持つ生き物が。
エマとアキリみたいに、心ある人間に保護されながら。

おもしろかったな〜と思ったんだけど、
ふと思ったどうでもいいことを書こう。
途中、作者は日本人ではないのか?と思ったりもした。
小説に関係があるわけでもない部分で、日本や日本人を無駄に悪い印象で持ち出してくる感じが。
それが何かこの小説の流れに関係を持たせているのかといえばそうでもないし。
ただ単に作者がそういう歴史観を持っている人ってだけなのかな?
こういう無駄な部分を整理すれば、せめてもう少し分量的に読みやすい程度に収まるんじゃないかと
読者が考えなくていいようなことを考えてしまった。

とはいうものの、やっぱりこんだけの長い小説をどんどんと読み進ませる力ってすごい。
コンゴからの脱出劇は手に汗握る緊張感があり、
タイムリミットぎりぎりの新薬の開発も、追っ手が迫ってたりで気が気でない。
そしてあのボタンを握っている大統領の人間臭さとか、
出てくる学者や研究者の真摯な姿とか。
どきどきしながら読めるいい小説です。


JUGEMテーマ:読書
JUGEMテーマ:本屋大賞
JUGEMテーマ:最近読んだ本



| その他のタ行の作家 | 19:17 | comments(0) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト


| - | 19:17 | - | - |
コメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://pumila.jugem.cc/trackback/1851

トラックバック

“ジェノサイド” 高野和明
ジェノサイド 高野 和明 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日:2011-03-30 ブクログでレビューを見る» あらすじ     *** 公式HPより *** 急死したはずの父親からおくられてきた一通
| “寝湖世NOINU”のクタクタ、でも云いたい放題、やりたい放題 | 2012/10/09 5:58 AM |


SMTWTFS
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>
CATEGORIES
LINK
RECENT ENTRIES
ARCHIVES
RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACK

PROFILE
RECOMMEND