アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



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救命―東日本大震災、医師たちの奮闘
あの大惨事から間もなく1年が経とうとしています。
3月11日は平日で、しかも地震と津波が起きたのが午後の時間帯。
地震の揺れさえ小さかった地域でも、地震緊急速報で職場のテレビをつけました。
映画のCGでもみているような感じで一瞬呆気にとられたあと、
それが現実の映像だと思うと、なんだか動けなくなってしまって。
言葉も出せずにただただじっと画面を眺めてたのを覚えています。

その後、新聞やテレビ、雑誌、書籍、いろんな媒体でそのときの様子やその後の様子を目にしました。
もちろん身近な人たちも、いろんなかたちでボランティアをしたり、寄附をしたりしていました。
それでもなお、なんだか実感として捉えることができないまま、
ある人のある行動、ある人のなくしたモノ、そんな被害のカケラを見ては泣けてくるような感じでした。

この本は、あの災害から半年も経たない8月に発刊されています。
地震と津波のあと、残された大きな爪あとを前に呆然と立ちすくむ人たち。
ところが現場では、医師たちが医師としてなすべきことを粛々と行っていた。
テレビからは「想定外」とかいう言葉ばかりが繰り返される中、
その想定外の出来事が起きた現場では、考える暇もなく医師として旗を振っている人たちがいた。
なんだか読みながら、別の意味で泣けてきました。
この国の現場力というものは、本当にスゴいなと。

現場では刻一刻と状況が変わる中、対応が遅くて話にならないという状況。
避難所に医師がいるという状況は現実にあるものの、
それが「救護所」では医療行為はできないらしい。
それで行政に「医療所扱いにしてくれ」と要請して、
結局そOKが出たころには、もうすでに必要がなくなっていたとか。

また、多額の寄附金が集められたものの、それが被災者に分配されないまま塩漬けの状態が報道されたが、
医師会では集まった寄附金を、被災地で医療行為を行う医師に給料として30万円ずつ支払うことを、すぐに決めたという。
必要なときに必要な決断を素早くする力って、有事の際には本当に大事な力だと思う。

行政とか、大企業とかでは、当たり前のことがなかなか決まらない。
だったら現場で決めて、動いてしまうしかないという状況になるんだろうな。
それで人の力がついていくという見方もできるかもしれないけど、それでいいのかな?
こんな意味の医師の言葉がありました。
日本という国は政治家や官僚はダメだけど、個々の人としての力はすばらしい。

その後も現場ではいろんなことが起きているんだと思います。
その中で、やっぱり奮闘している現場の人たちがいるんだろうなと想像すると、
切なくて悲しい一方、とても力強く感じます。

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| 海堂 尊 | 12:58 | comments(0) | trackbacks(1) |
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