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リアル・シンデレラ
評価:
姫野 カオルコ
光文社
¥ 1,785
(2010-03-19)

これは思いのほか重い小説なのではないか。
読み終えてしばらくしてから余計にそう思うようになってきた。
タイトルのリアルシデレラの意味を思い描きながら読み始めたんだけど、
自分の予想と想像を笑いたくなるようなものでした。

『シンデレラ』
知らない人なんていない童話のお姫様。
灰かぶり姫。
そしてなにか、憧れの冠コトバみたいになっている。
シンデレラガール。シンデレラストーリー。
華々しく素晴らしいといった形容詞をあらわす単語に。

ここでこのことに疑問を持ったんだろうな。姫野サン。
まったく何も考えていなかったために、なぜだかわからない落ち着かなさを感じていたアタシの頭を、すっきりと整理してくれた。
そうです。シンデレラってあこがれるべき女性かしら?ってこと。
彼女ってシアワセかしら?ってこと。

継母と姉たちにいじめられて確かにかわいそうだけど、
シンデレラが求めた世界は、彼女を苛めた女たちとなんら変わらないじゃないか。
そして自分が求めたその幸せを手に入れると、同じように、もしくはさらにひどい仕返しをしたシンデレラ。

シアワセやサクセスを表す単語として『シンデレラ』という単語を使うのであれば、
こういうシンデレラであってほしいという女性を描いたもの。

ただこの小説は決して明るくて楽しい話ではない。
なんせ苛められて誤解されて……という少女を描いているんだから。
しかし彼女がシンデレラたる所以は、彼女の描いた世界観にある。
何を持ってシアワセとするのか。
それはすべてそれぞれの人間が決めること。

これほど無欲でありながら人生を楽しむことができる人には確かにあこがれる。
結末はハッピーでもないし、結局彼女は周りから見て所謂シアワセだったのか?という人生を送っている。
それでもなお、なにか前向きな気持ちにさせてくれるという、不思議なオハナシ。


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| 姫野 カオルコ | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
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