アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



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元彼の遺言状

タイトルと赤い表紙が目にとまった一冊。

『僕の全財産は僕を殺した本人に譲る』という意味不明な遺言を残して元カレが亡くなり、その元カレと共通の友人からその犯人になるために雇われる女性弁護士。

美人で頭も良くていつも自信たっぷりで、なによりカネが大好き。

歯に衣着せぬ主人公の言動にスカッとする!

そして、このほかに出てくる人たちもみんなクセが強めだけど、割とイイ人。

そして、その犯人選考会がどうなっていくのかな…などど思いながら読んでいけば、どんどんと別の問題が絡んでいく。

最後にはすっかりいろんなことがあるべきところに収まって、気持ちよく本を閉じることができる感じ。

なにか知識を得るために本を読まねば…というわけではなく、ただ単に面白いから読むというアタシのような読書には、読後感も大切!



| その他のカ行の作家 | 15:24 | comments(0) | - |
真贋
評価:
今野 敏
双葉社
¥ 1,728
(2016-06-21)

久しぶりに読む今野さんは、萩野さんシリーズ。

窃盗犯を相手にする刑事サン。

最初戸惑ってた女性とのコンビにもなんだか慣れて、ほほえましい感じになってて。

 

プロの窃盗犯が逮捕されるところから始まる。

窃盗犯ってあくまで犯罪者だけど、なんだかこのシリーズでは職人技みたいな描かれ方がされる。

強盗とか殺人とかとはちょっと違うっていうのも分かる気がするけど。

その職人さんが、年をとってその技術を継承したくなる気持ちとか…。

 

この職人みたいな窃盗犯と弟子。

そして職人みたいな刑事とその後輩。

同じような気持ちで相手を敬う気持ちとかが、ところどころで描かれる。

 

といった人間模様は読みやすい。すごく。

そして、登場人物の燻し銀的な人柄も好感を持ってる。

だけどこれ、ストーリーとしてはどうなんだろう?

そして、タイトルの『真贋』

……結局なにもおきないの?といってしまえば身も蓋もないけど。

なんだかちょっとガッカリな感じで読み終えてしまった。

 

 

 

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| その他のカ行の作家 | 17:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
アカガミ
評価:
窪美澄
河出書房新社
¥ 1,512
(2016-04-09)

若者たちが生にも性にも興味を持たなくなってしまった近未来。

彼らの多くは恋愛をせず、結婚もせず、子どもも持とうせず、そしてやたら自殺しようとする。

人口は一向に増えず、元気なのは中高年ばかりという世の中。

国が密かに行っている『アカガミ』というお見合いシステムに参加した人を描いたもの。

なんだか現実味がないような、でもちょっとありそうな世界。

 

『アカガミ』に志願した女性ミツキは、研修所で習うのは「異性と番う」ことや「まぐわう」ことや「産む」こと。

それまで異性とか性とかを敬遠して生きていた彼女には生々しくて、気味悪いようなそれら。

ただシステムに乗っているだけで、番うに相応しい相手が選ばれ、住居が与えられ、生活が始まり。

そうこうするうちに愛情とか寂しさとかいった感情を持つようになっていく。

 

なんだかしっくりくるようなこないような気分で読んでいたけど、結構サクサク読み進む感じ。

で、終盤。この『アカガミ』という制度の本来の意味が見えてくる。

なんだろうな。優性思想っていうの?

国家を守るために人口が必要だって考え方からいけば、結局こんなふうになっちゃうんかな〜。

 

 

 

 

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| その他のカ行の作家 | 17:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
マインド
評価:
---
中央公論新社
---
(2015-06-26)

都内で殺人事件、自殺が同じ日の同じ時間に起きた。
偶然だと片付けたくないと捜査が始まる。

その中で浮かび上がるのがマインドコントロール。
そんなこと、ホントにできるのかしら?
などと考える間もなく一気読み。

こうやって、手が止まることなく夜更けに本を読むのは久しぶり。

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| その他のカ行の作家 | 16:55 | comments(0) | trackbacks(1) |
億男
評価:
川村 元気
マガジンハウス
¥ 1,512
(2014-10-15)

これ、かるーく読めるのに、なんか考えさせられちゃうわ。
いきなり宝くじが当たった男の動揺。
そして今や驚くほどお金持ちの大学のころの友人が示した、彼に考えさせるやり方。
読み終わってから、もちろん通帳記帳しました(笑)

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| その他のカ行の作家 | 16:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
子育てはもう卒業します
それぞれ境遇は違うものの、大学時代に知り合い、意気投合した3人の女性。
それぞれ結婚し、子どもを産み育てる中で、
お互いに悩みを語り合ったり、語れなかったり……。
彼女らの子育て、子離れを描いたもの。

なんかね、境遇はもちろん違うし、
子どもの状況ももちろん違うんだけど、
なんとなく共感できる部分がいくつもあったりして、
読みながら楽しくもあり、うっとうしくもあり。

やっぱり子どもを育てるって、本当にいろんなことで悩む。
悩んでもどうにもならないことも数知れず、
子どもはいつまでたっても子どもに違いはなくて……。

そんな親たちも、やがて子育てから卒業していく。
つまり子離れしていくってことかな。
それを受け入れるのに少し時間が掛かる人もいれば、
さくっと子離れする親もいて。
こうやって悩んだりぶつかったりすること自体が子育てそのものって感じ。



内容紹介
「母親として主婦として頑張ってきたけど、私の人生このまま終わりに向かうの……?」
教育費を捻出するため夫の両親と同居するお受験ママの淳子。
娘には一生続けられる仕事に就いて欲しいと願う専業主婦の明美。
親の猛反対を押し切り結婚したことを後悔するお嬢様育ちの紫。
就職、結婚、出産、子育て、嫁姑、実家との確執、職場復帰……
故郷を離れた18歳から40年、3人は悩みを語り合ってきた。
時には口に出せない痛みを抱えながら――
注目作家が、「親離れ・子離れ」を等身大で描く書下ろし長編小説。


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| その他のカ行の作家 | 13:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
宰領: 隠蔽捜査5
評価:
今野 敏
新潮社
¥ 1,680
(2013-06-28)
Amazonランキング: 2064位

勢いづいてしまって、また今野さん。
これはいつもの竜崎さんのシリーズ。
相変わらず、原理原則を大事にするオジサマ。カッコよい。
で、また一晩で読みきってしまった。

そして相変わらず警視庁だ県警だ
縄張りがどうだ、階級がどうだといった
くだらないことに辟易しながら、
それでも事件を解決するために頭を使う竜崎署長。

このシリーズを読むたびに、なんかちょっと自分を振り返ることができる。
困ったこととか迷うこととかっていくらでもあるけど、
なんのためにソレをやるのかという目的と、
原則はどうなのかということに立ち返れば、
そんなに悩まなくてもいいんじゃないかと思えたりして。

これまで操作の方針や、加増のことなどで
懲戒処分を受けたりもしている竜崎さんだっけど、
今回は無事に事件を解決したうえ、お咎めもなし。
あぁ、ヨカッタ。


内容紹介
大森署署長・竜崎伸也、今度の相手は「要人誘拐」そして「縄張り」――。
大森署管内で国会議員が失踪した。
やがて発見された運転手の遺体、犯人と名乗る男からの脅迫電話。
舞台は横須賀へ移り、警視庁の“宿敵”神奈川県警との合同捜査を竜崎が指揮することに。
県警との確執、迷走する捜査、そして家庭でも予期せぬトラブルが……
全ての成否は竜崎の決断が握る!
白熱度沸点の超人気シリーズ最新長篇。

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| その他のカ行の作家 | 20:06 | comments(0) | trackbacks(2) |
アクティブメジャーズ
久しぶりに今野さんの小説を選んでみた。
『凍土の密約』のシリーズかな。
刑事とはまた違う公安マンを描いている。
このあたりの違いなんか、普段のアタシには無関係だからか、
なんど読んでも「ふ〜ん」ぐらいにしか思えないんだけど。
それなのに、サクサクと読ませるこの力はなんだろう。
ただ単にアタシと今野さんの作品と愛称がいいということかな。

主人公は、エース級といわれる公安マンの第一歩「ゼロ」の研修から帰ったばかりの倉島警部補。
つまりエースのヒヨッコみたいなものかな。
で、着任後すぐに下った命令は、エース級の公安マンである葉山を探ること。
それを探るうちに、ある新聞記者の死とつながっていく。

刑事と公安の関係性が、ばかばかしくも腹立たしい。
今野さんの小説も刑事を描いたものも多く、
ほかにもアタシは刑事が主人公とかいう小説を読む機会が多くて、
刑事って頭よくって、かっこいいとか、正義感が強いとか、
そんなふうに思いながら読んでるんだけど、
公安の視線でこうやって描かれると、なんていうか頭悪いな〜って思ってしまう。
まぁ、実際は同じ事案でも、見方がまったく違うせいで、
それに対する行動も違っているってことだけなんだろうけど。

で、コレ。
結果よければすべてヨシって感じかな。
ヒューミントですな。ヒューミント



内容(「BOOK」データベースより)
警察庁警備局警備企画課の情報分析室「ゼロ」の研修から戻った倉島警部補に下った新たなミッション。
それは、同僚で公安外事課のエース、葉山の動向を探ることだった。
同じ日、新聞社の編集局次長が、マンションから転落して死亡した。
自殺の線で事件を幕引きしようとする所轄の方針に、本庁と倉島は疑念を抱く。
マスコミ界の大物の死、そしてエース公安警察官に降りかかる疑惑。
二つを結ぶのは、謎の女性。
マスコミ、ロシア、そして公安部と刑事部。
さまざまな思惑が入り乱れる状況を、倉島警部補はどう読み解いていくのか。
知的興奮がとまらない、国を守る公安警察官を描く警察小説。

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| その他のカ行の作家 | 19:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
世界から猫が消えたなら
評価:
川村 元気
マガジンハウス
¥ 1,470
(2012-10-25)

あっという間に読み終えてしまった。
生きることと死ぬこととか、モノの存在とかについてちょっと考えるような一冊。
そして猫の存在がたまらなく愛しく、そして母親の思いが温かすぎて。
最終的に泣けてきました。

猫と暮らしながら郵便配達の仕事をしている30歳の男性。
ある日、病院で突然に余命が短いと宣告される。
そんな彼の前に悪魔が現れ、世界から何かを一つ消すことで一日余命を伸ばすという。

まずは電話がこの世から消え、彼の命がつながった。
つぎに時計がこの世から消え、彼の命がまた一日つながった。
つぎつぎと、世の中にあるものを消し続けていけば、ある意味彼の寿命はいつまでも伸び続ける。

世の中にはいらないと思うものって、いっぱいある。
逆に、これがなくなったら困るだろうと思うものも、ヤマほどある。
だけどそれは果たして本当にそうなのか。
亡くなって初めて気づく、そのものの本質とか、良さとか、それを通して見る世界とかを描いていく。

そして最後に悪魔が消すと持ちかけたのは、猫。
それを聞いた彼は、飼い猫のことを思う。
世界から猫が消えたなら……。
ただ猫という生き物がいなくなるだけで命が伸びる。と考えることもできる。

全体的にすごく読みやすくて、やさしい感じのする小説。
そして描こうとしている本質も、深くて好き。
それなのに、さらりと描いているところも好き。
だけど、ほんのちょっと物足りなさを感じるのはどうしてかしら。
コドモっぽいというか、軽すぎるのかな。
10代までぐらいを対象にしてんのかな。やっぱ。

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| その他のカ行の作家 | 13:41 | comments(1) | trackbacks(0) |
愛の夢とか
評価:
川上 未映子
講談社
¥ 1,470
(2013-03-29)

川上サンの短編集。
う〜ん。
こういう自分でもそれに名前がつけられないような
そこはかとない不安とか苛立ちとか。
わかるんだけどね〜。
読んでいて疲れるかんじ。
もしくは読みえても、「で?」って思ってしまうかんじ。
アタシにはあまり合わない気がした。

この中では「お花畑自身」とか「十三月怪談」がいいかな。
なんともいえない怖さを感じるもので、
ホラーのようなファンタジーのような。
でも、好みではないな。
あ。ただこの本、紙がすごく厚いの。
どうでもいいけど。


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| その他のカ行の作家 | 21:02 | comments(0) | trackbacks(0) |


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