アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



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ペンギン・ハイウェイ
評価:
森見 登美彦
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680
(2010-05-29)

久しぶりに森見さんのちょっとほんわかした世界観に触れようかと思って。
ところがちょっと趣が違う感じのものでした。
不思議な世界観は残しつつ、前向きな感じとちょっとしたせつなさを残して。
いい感じでした。

主人公は小学校4年生の男の子。
彼は、4年生にしてはちょっと大人びていて、理屈っぽい。
なんせ自称研究者だから。
自分で予約をして通う歯医者に勤めているお姉さんと仲良しで、
近くのカフェでそのお姉さんとチェスをしたりする。

そんな彼らの町にある日ペンギンがやってきた。
どこからやってきて、どこに行くのか分からない。
そんなペンギンを研究することにした少年。

ペンギンのことからもっともっと大きな不思議に出会い、
彼の研究は多忙を極めるようになる。
ペンギンとお姉さんと海。
書かれている内容はとっても不思議でファンタジーでしかないのに、
大人みたいな小学生の目を通して、
子どもみたいなお姉さんの姿や、
彼を一人の人間として大人のように尊重しながら大事に見守っている両親の姿など、
多くの人たちのことを描いている。
もちろん小学生の世界らしく、バカみたいないじめっ子も出てきたりする。

そんないろんな人間関係がとてもほのぼのしていて、
でも少年のほのかな思いが行き着く切なさとかも描いていて
結構好きな雰囲気の一冊でした。

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| 森見 登美彦 | 22:56 | comments(0) | trackbacks(1) |
宵山万華鏡
評価:
森見 登美彦
集英社
¥ 1,365
(2009-07-03)

モリミさんの京都モノです。
この人の本を読むと京都に行きたくなる。
なんていうのか、京都らしさというのか、なんともいえないあの雰囲気。
今回もそういうのを感じさせるものです。
特にこれは京都の祇園祭の宵山を舞台にしたもの。
わくわくした感じとか、ちょっと妖しげな雰囲気とか……。

そして内容もモリミさんならでは。
現実のお話なのか夢物語なのか、読んでいて分からなくなる…というかどっちでもいいかって気になる。
6編の連作なんだけど、どれもがにぎわう宵山の京都でのできごと。
姉妹が迷い込む怪しげなところ。
大学生がわけのわからないイタズラに東奔西走する様子。
同じく宵山で娘がいなくなり、その後何年もたつ男。
宵山から出られなくなっている男。

ちょっと怪しげ、摩訶不思議。
それでもなんかちょっと楽しい。

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| 森見 登美彦 | 21:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
恋文の技術
評価:
森見 登美彦
ポプラ社
¥ 1,575
(2009-03)

モリミさんってば……。
この人の場合、小説の内容とかなんとかじゃなくて、もう文章だけで勝負できるんじゃないかしらん。
などと作家サンのことをこんなふうに言うと失礼極まりないんだろうけど。
文章っていうのかな、書き方?表現?なんか読んでるだけでほのぼのするというかなんというか。

この本なんてもう、ただのお手紙。
それも往復ではなくて、ただただ一方だけのお手紙を読ませてもらうだけのもの。
大学の研究室から能登の研究所に飛ばされた守田クンが書くお手紙。
京都の友人達や妹、それから先輩であり友人であるモリミという作家に宛てたものなど。
もちろん返信はあるようだけど、ここに載せられているのは彼が書いたものばかり。
もう、延々とバカバカしいお手紙の数々。

時に友人の恋を応援したり、時に同じ研究室の先輩女性とバカな戦いを繰り広げたり。
作家モリミに恋文の必勝法を教えろと脅迫したり。
なんだかんだといいながら彼はこうして恋文の技術を磨き、好きな女性に恋文を書こうとしている。
ところがバカな手紙ばっかりで、当の彼女への恋文はなかなか出てこない。
終盤になってボツ恋文が次々と登場。
自分を過大にアピールしたり、逆に卑下したり、或いは彼女をただただ気持ち悪いほど褒めたりという試行錯誤を繰り返している。
バカバカしくて笑えた。

と、バカバカとばかり書いていると、コレを読んだ感想がそれだけみたいだけど、やっぱり大事なこともいろいろと見つかる。
誰かに思いを文字で伝えるって、ものすごく難しい。
書けば書くほど、ソレが本当の自分の気持ちなのか、書いたあとにそう思うようになるものなのか。
書いても書いても、自分の思いが伝わっていないような気がしたりとか。
大事なことは、自分の思いを素直に書くことなんだろう。

アタシもずいぶんと前に地元を離れた、やたらと手紙を書いていた時期があった。
当時はケータイメールなんて便利なものもなくて、というかケータイ自体がなくて。
そして長電話もなかなかできなくて。
で、毎週のように手紙をやり取りしていた。
今日何があったとか、どこに行ったとか、誰々とケンカしたとか。
そんな他愛も無い日常のどうでもいいことを書いてよこしてくれていた。
そしてアタシも、慣れない生活の愚痴とか、ビックリ方言集とか、そんなどうでもいい事を書いていた。
マキちゃん。元気にしているかしら。
たまには手紙でも書いてみようかしらという気分になってみたり。
やはりアタシ、感化されやすい単純なヒトなのかもしれない。


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| 森見 登美彦 | 21:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
有頂天家族
有頂天家族
有頂天家族
森見 登美彦

相変わらずの独特の世界観。
舞台はやっぱり京都。作者の定番。
そしてやっぱり、ありえないことだらけのファンタジー。これも定番。
今回は、人間と天狗と狸のお話。
非常に馬鹿馬鹿しい大騒ぎと、馬鹿馬鹿しいキャラクター。

狸一家の三男である矢三郎が主人公。
彼は今はなき立派な父と、偉大な愛と天然のボケをふりまく母、そして3匹の兄弟を持つ。
彼ら一家には『阿呆の血』が流れている。
阿呆とはなんとすばらしいことか。

そして独特のセリフ回しが楽しい。
罵詈雑言が矢継ぎ早に並んだりもするけど、それがかわいく思えるところが作者らしい。
最後はおめでたい初詣のシーン。
ちょっとキモチがふわりとあったかくなる。

内容紹介
第20回山本周五郎賞受賞第一作!著者が「今まで一番書きたかった作品」と語る渾身の作。
偉大なる父の死、海よりも深い母の愛情、おちぶれた四兄弟……でも主人公は狸?!

時は現代。
下鴨神社糺ノ森には平安時代から続く狸の一族が暮らしていた。
今は亡き父の威光消えゆくなか、下鴨四兄弟はある時は「腐れ大学生」、ある時は「虎」にと様々に化け、京都の街を縦横無尽に駆けめぐり、一族の誇りを保とうとしている。
敵対する夷川家、半人間・半天狗の「弁天」、すっかり落ちぶれて出町柳に逼塞している天狗「赤玉先生」――。
多様なキャラクターたちも魅力の、奇想天外そして時に切ない壮大な青春ファンタジー。

単行本: 357ページ
出版社: 幻冬舎 (2007/9/25)
ISBN-10: 4344013840
ISBN-13: 978-4344013841
発売日: 2007/9/25


| 森見 登美彦 | 12:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
新釈 走れメロス 他四篇
新釈 走れメロス 他四篇
新釈 走れメロス 他四篇
森見 登美彦

あらら〜。
これはまた大胆なリメイクをしちゃったのねぇ。
森見さんの不思議ワールド満載。
ところどころ、以前読んだ「夜は短し……」のヒトコマなんかも出てきたりして、ちょっとうれしいなぁ。

なんせリメイクの原作はそれぞれつぎの5作品。
『山月記』(中島敦)
『藪の中』(芥川龍之介)
『走れメロス』(太宰治)
『桜の森の満開の下』(坂口安吾)
『百物語』(森鴎外)
なんていうのかなぁ、古典の王道みたいなのを相手に、わが道貫いた感がたまらない。

読んだことのないものもひとつ入ってたけど、だいたい原作の中の印象的なものひとつだけに焦点を絞って、そこから新たに自分の世界の物語を展開していったような。
やっぱり表題作の走れメロスが笑えた。
何をやっとるんだ!?と思いながら読んだ。
なんといっても、いろんなことが起きる中、ただただ走るという切羽詰った感は、原作に通じるところがあるんじゃないのかなぁ。
とはいえ、原作のメロスは小学生の頃に読んだきりなので、アタシの記憶が正確かどうかは微妙だけど。

単行本: 219ページ
出版社: 祥伝社 (2007/3/13)
ISBN-10: 4396632797
ISBN-13: 978-4396632793
発売日: 2007/3/13


| 森見 登美彦 | 22:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
太陽の塔
太陽の塔
太陽の塔
森見 登美彦

これは、なんていうんだろう。
自虐的に自らの生活を語る大学五回生。
男汁満載の彼の生活はなんとも馬鹿馬鹿しく壮絶っぽくありながら、恐ろしく地味だ。

とてもともて方の力が抜ける感じの本。
この人の語り口って、とっても楽しくてイイ。
そしてこの小説はファンタジーっていうのかな?
命短し歩けよ乙女。あれはこの小説のファンタジー部門をバージョンアップしたようなものかな。
まぁ、なんていうのか、楽しく読ませてもらった。

京大5回生の森本は「研究」と称して自分を振った女の子の後を日々つけ回していた。男臭い妄想の世界にどっぷりとつかった彼は、カップルを憎悪する女っ気のない友人たちとクリスマス打倒を目指しておかしな計画を立てるのだが…。
2003年のファンタジーノベル大賞を受賞した本書は、読み手をとことん笑わせてくれる抱腹絶倒の物語だ。文体は古風でごつごつした印象を与えるものの、それに慣れるころには一文一文に笑いが止まらなくなり、主人公やその友人たちのとてつもないバカっぷりが愛らしくなるだろう。登場する男は皆個性的で、インパクトの強い変人ばかり。主人公につきまとわれる女子大生も普通ではなく、言葉遣いも行動も完全にズレていて、アニメのキャラクターのようなぶっ飛んだ魅力がある。物語のクライマックスまでたどり着いた読者にはさらなる大混乱が待っている。そのばかばかしさのスケールにとにかく圧倒されるはずだ。
男的な妄想をテーマにしながらも、読み手の性別を選ばないのも魅力のひとつだ。賞の選考委員である小谷真理に「一番強烈で、一番笑いこけた作品」と言わしめた本書。一歩間違えれば単なるストーカーの独白に終わりかねない設定だが、そんないかがわしい行為ですらジョークに変えるほどの力がこの作品にはある。
また、ユーモアに満ち満ちた物語の中に、詩的な美しい描写が織り込まれているのにも注目したい。突然そうした穏やかな文章に出会うことで、読み手は台風の目に入ったかのような静けさに包まれ、著者の文体に独特の温かみを感じることができるのだ。ユーモアばかりが注目されるが、そんな絶妙なバランス感覚こそが著者の本当の才能なのかもしれない。(小尾慶一)

出版社/著者からの内容紹介
「美点満載、文句なしの快作!」「一番強烈で一番笑いこけた作品。青春文学の懐かしい味わい」と選考会で大絶賛。現役京大生の膨らみきった妄想が飛び跳ねる!!

単行本: 205ページ
出版社: 新潮社 (2003/12/19)
ISBN-10: 410464501X
ISBN-13: 978-4104645015


| 森見 登美彦 | 22:28 | comments(0) | trackbacks(1) |
夜は短し歩けよ乙女
夜は短し歩けよ乙女
夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦

京都の町を舞台に、どうみても天然っぽい大学生が繰り広げる日常。
彼女の雰囲気に、とってもあったかい気持ちになる。
丁寧な言葉、静かで前向きで、でもかなりピントのボケた彼女が素敵だ。
そしてその彼女に恋焦がれる「先輩」も、とっても抜けてて素敵。
あと、出てくる人々がみな素敵だわ。

見知らぬ人たちとお酒を飲み歩いた摩訶不思議な一夜。
この夜起きた、摩訶不思議な出来事。
それをきっかけに知り合いになった摩訶不思議な人たち。

普通に考えてみれば、ちょっとおかしな人たちが出てくる恋愛小説なんだけど、
この楽しげで怪しげであったかい雰囲気はとってもイイ。
おなかの中があったかくなるような感じかな。

出版社/著者からの内容紹介
鬼才モリミが放つ、キュートでポップな片想いストーリー!
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった!

内容(「BOOK」データベースより)
私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。

単行本: 301ページ
出版社: 角川書店 (2006/12)
ASIN: 4048737449


| 森見 登美彦 | 20:31 | comments(0) | trackbacks(4) |


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