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アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……
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2011.04.20 Wednesday
箱庭図書館
久しぶりに読んだ乙一は、短編のコンパクトさがいいな〜と。 なんだかちょっと作風が変わったのかな?と思いながら読んでいたんだけど、 どうやらこれは、企画モノらしいってことに気づく。 第三者(ダレ?読者サン?)の没ネタをもとにして、乙一が短編に仕上げるというものらしい。 企画的にはオモシロイのかも。 テーマとかは違えど、意外と乙一らしい雰囲気はどこかに残るものなのねぇ。 ってことは、作家として確立されてるのかなって。 同じ人が出てくる、別々のオハナシ。 登場人物の中で好きなのは、島中サンかな。口が悪くて。 コンビニ強盗のおかしな展開は、どこかで読んだことある感じもするけど、やっぱりキライじゃない。 そして最後の作品も、どこかで読んだことがある風なもの。 雪の上の足跡だけで存在を感じられるって。 毒のある会話が飛び交うものも多かったりするけど、 全体的には、優しさとか切なさとか儚げな感じとか、 乙一らしい雰囲気はきちんと感じられる。 コマギレの時間で読む最近のアタシには、いい本だった。 JUGEMテーマ:読書 JUGEMテーマ:最近読んだ本 2007.09.02 Sunday
きみにしか聞こえない
きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫) 乙一 なんだか勢いがついてしまい、また乙一を読んでみた。 さらさらと読める感じなので、気軽に向かうことができる。 とてもわかりやすい内容。 ありがちな結末。 こういう安心して読める感じのもイイな。 ところでこれが映画化されているそうだ。 この短編をどうやって?? と少し悩んでいる、世界陸上最終日の朝。 内容(「BOOK」データベースより) 私にはケイタイがない。友達が、いないから。 でも本当は憧れてる。 いつも友達とつながっている、幸福なクラスメイトたちに。 「私はひとりぼっちなんだ」と確信する冬の日、とりとめなく空想をめぐらせていた、その時。美しい音が私の心に流れだした。 それは世界のどこかで、私と同じさみしさを抱える少年からのSOSだった…。(「Calling You」) 誰にもある一瞬の切実な想いを鮮やかに切りとる“切なさの達人”乙一。表題作のほか、2編を収録した珠玉の短編集。 文庫: 201ページ 出版社: 角川書店 (2001/05) ISBN-10: 4044253021 ISBN-13: 978-4044253028 2007.09.01 Saturday
夏と花火と私の死体
夏と花火と私の死体 (集英社文庫) 乙一 これはなんと乙一のデビュー作らしい。 書いたのは16歳のころだとか。 ちょっと気になって読んでみた。 不思議なちょっと怖い話。 主人公の「私」は最初のほうでいきなり殺されてしまう。 死体となった「私」が話をすすめる。 これはちょっと変わってるよね。 最後はちょっとビックリな展開。 まぁ、この人、綺麗に書かれすぎてて怪しいとは思ってたけど……。 まぁ、兄妹のキモチの動きとかが、上手に書かれているよね。 出版社/著者からの内容紹介 九歳の夏休み、私は殺されてしまったのです……。 少女の死体をめぐる兄妹の暗黒の冒険。 斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、天才少年・乙一のデビュー作、ついに文庫化。(解説・小野不由美) 内容(「BOOK」データベースより) 九歳の夏休み、少女は殺された。 あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。 こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。 彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?死体をどこへ隠せばいいのか?恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作、文庫化なる。 第六回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞作。 文庫: 223ページ 出版社: 集英社 (2000/05) ISBN-10: 4087471985 ISBN-13: 978-4087471984 2007.09.01 Saturday
暗いところで待ち合わせ
暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫) 乙一 久しぶりに乙一、読んでみた。 期待を外さない感じの展開。 そう。このちょっと切ないとかいう雰囲気がね。 線路脇の家で一人で暮らしている目が見えない女性。 そんな家に、一人の男がひそかに住み着く。 っていうと怖いなぁという印象だけど、ぜんぜんそんな感じなし。 まるで静かな同棲生活のよう。 何も話さず、触れず、だけど少しずつキモチが近づいていく。 その同棲生活が終わるきっかけは……。 彼女の周りにいる人たちは、少なくとも彼女に対しては悪意というものがまったくない。 こういう静かに優しい人たちっていうのは、かなり現実味はないけど、その分うらやましく思ってしまうんだろうな。 やっぱりこういう、ハッピーエンドのものって読み終えて気持ちがイイからいいな。 出版社/著者からの内容紹介 駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチル。奇妙な同棲生活が始まった―。書き下ろし小説。 内容(「BOOK」データベースより) 視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった―。書き下ろし小説。 文庫: 262ページ 出版社: 幻冬舎 (2002/04) ISBN-10: 4344402146 ISBN-13: 978-4344402140 2007.04.04 Wednesday
GOTH―リストカット事件
GOTH―リストカット事件 乙一 6つの短編からなる本だけど、それぞれの短編には同じ高校生男女が出てくる。 女子は森野夜という黒髪の美女。そのビジュアルが浮かぶような。ただ影はとっても薄い。 それに引き換え男子のイメージが今ひとつピンとこないなぁと思ってたんだけど、最後にそうかぁって。 どの短編も、いわゆる猟奇的な殺人なんかに興味を持って仕方がないという高校生が主人公だが、その異常性とともに、なんかそういうのって「ナシ」ではないよなぁって思わせる何かもある。 彼らはちょっと変わった犯罪に興味を持って自ら調べたり、近づいたりする。 ただしそのことを警察に通報したりは絶対にしない。 彼らの言動は、もちろんとっても怖かったり、ぞっとしたりするんだけど、それだけじゃない。 この本は、ものすごく「死」を意識した生き方なのかとも思ったけど、意外に「生」という色の方が濃いのかもしれないなぁと思った。 いずれにしても、この乙一、とってもイイぞ。 暗黒系 連続猟奇殺人事件。 その犯人が落とした手帳を拾った森野。 そして犯人は……。 ここで彼の異常さにビビる。 彼女が犯人に捕まってることをほぼ確信している。 あるいは殺されているのかもしれない……と思いながら、それをものすごく冷静にさらりと受け流している感がものすごく怖いよね。 リストカット事件 これはまたキモチ悪い。 リストカットって……。そういうカットかいっ! なんか想像して、めちゃくちゃ気持ち悪くなってしまったわ。 っていうかこの教師も気持ち悪いけど、トモダチ(?)に目線が行くように仕組む男子がめちゃくちゃ怖いんだけど。 犬 切なく悲しい少女の反撃物語とでもいうのか。 母と娘と犬の平和な暮らし。 それを壊すのは母のオトコ。 彼が家に来るたびに家を抜け出し、犬の訓練を続けた。 なんていうのかなぁ。こういうオトコ、ホントにイライラする。 だけど、殺されて当たり前。と平然と思ったアタシもちょっと怖い?? 記憶 この短編は、まさに美しい少女2人の映像が浮かぶようだ。 そして森野のヒミツに彼が気づく。 土 救いようがないなぁ。コレは。 なんていうのか、まったく病気だ。 ただ、それを発見し、犯人に反省をさせた後に、彼がしたことは……。 やっぱりコイツ、怖いヤツだ。 声 最後にヤラれた。 快く予想を裏切られた感じだ。 廃屋での猟奇殺人。犯人は、その被害者の妹との接触を望む。 それは家族を殺された妹の反応を見たいがために。 そしてその犯人は……。 アンタ、そっちかいっ!! 内容(「MARC」データベースより) 森野が拾ってきたのは、連続殺人鬼の日記だった。学校の図書館で僕らは、次の土曜日の午後、まだ発見されていない被害者の死体を見物に行くことを決めた…。触れれば切れるようなセンシティヴ・ミステリー。 単行本: 332ページ 出版社: 角川書店 (2002/07) ISBN-10: 4048733907 ISBN-13: 978-4048733908 2007.03.07 Wednesday
青に捧げる悪夢
青に捧げる悪夢 恩田 陸,近藤 史恵,小林 泰三,乙一,若竹 七海 これはホラーってやつかな。 割と聞く名前の著者が描く青黒い感じの短編がズラリ。 とはいえオドロオドロしすぎるわけじゃなく、なんとなくほんわかしたものもあって読みやすい感じのホラー。 水晶の夜、翡翠の朝<恩田陸>サラリとした感触のもの。 金髪の美少年とか、美しいイメージ。 割とキライじゃない。 同じコが同じ設定で出てくる小説があるらしい。 「麦の海に沈む果実」というソレも読んでみたいとチラリと思った。 みたびのサマータイム<若竹七海> これはホラーというのとはちょっと違うのかな。 普通の高校生の恋愛モノというふうに読んだ。 兄の失踪、姉の死。 お互いの重い過去がつながる。 水仙の季節<近藤史恵>これはもう単純にミステリですな。 双子の姉妹による殺人トリック。 非常にベタなものだけど、ちょっと優男という感じの彼が好き。 攫われて<小林泰三>これは単にキモチ悪かった。 こういうのって、どうも苦手。 階段<乙一> 読みながら絶望感が漂う。 こういう家庭環境でビビリながら育つってどんなだろう? 家庭という「内側」の世界で、終わることなく続く恐怖ってどうだろう? そんなことを思いながら読んで、なんか肩が凝りそうだったわ。 そして押入れのふすまの中からのぞく場面では、こっちまでドキドキしてしまうような。 悲しくてつらくて、でもコレって「アリ」だな。 ふたり遊び<篠田真由美>これもあんまり得意な感じの小説ではない。 不気味な雰囲気漂いまくり。 最終的には悲しいお話なんだけど、不気味さが勝ってアタシ的にはちょっとダメ。 還って来た少女<新津きよみ>おぉ〜っ。そういうオチですか。 ていうか、それって大概の人は知ってると思うけど……。 まぁ、雰囲気としては悪くない。 闇の羽音<岡本賢一>コレは怖かった。 蜂に襲われて格闘する場面ではなんか緊張しちゃった。 けど最終、ちょっとついてけなかった。 母性? ラベンダー・サマー<瀬川ことみ> 美しい景色が見えるようだ。 気持ち悪い映像と、美しい景色とが交錯するような。 関係ないけどラベンダーって言葉の響き、とても涼しげでいいよな。 天狗と宿題、幼なじみ<はやみねかおる>なぜかゴシック体で書かれた文字と「天狗」という単語にちょっとビビる。 どんな時代のどんな話だろ?と身構えたが、そんなんじゃなかった。 まぁ、悪くはない。 内容 豪華著者によるミステリーアンソロジー決定版! 閉ざされた全寮制の学園で起こった悪意のゲーム『笑いカワセミ』に、美貌の少年ヨハンが挑む!〈恩田陸「水晶の夜、翡翠の朝」〉ほか豪華執筆陣が贈る、せつなく、可笑しく、おぞましい傑作ミステリの饗宴! 単行本: 307ページ 出版社: 角川書店 (2005/03) ISBN-10: 4048735934 ISBN-13: 978-4048735933 2007.02.07 Wednesday
天帝妖狐
天帝妖狐 乙一 短編が2作。 表題作の天帝妖狐は、なんとも後味がよくない。 心美しくいい人が出てきて、いい話でもあるんだけど、いかんせん明るさのかけらもない。 絶望的な雰囲気が漂いまくっている。 コックリさん。確かに昔はやったなぁ。 いまさらながらコワイなぁ……って。 A MASKED BALL これは結構好きな感じのハナシ。 トイレの落書きでのコミュニケーション。 そこからミステリー小説が進んでいく。 割とテンポもよくてさくさく読める。 出てくる高校生たちも、ぜんぜん普通で身近な感じ。 そして、トイレの落書きを通じて犯行声明(?)を出していた人は……。 やっぱりちょっと意外性はない。 空き缶が多い。駐車がマナー違反。タバコの吸殻を始末しない。 そんな理由で反抗に及ぶなんて、きっとヤツだろう。 って思ったとおりではあったが、やっぱり面白かったわぁ。 内容 とある町で行き倒れそうになっていた謎の青年・夜木。彼は顔中に包帯を巻き、素顔を決して見せなかったが、助けてくれた純朴な少女・杏子とだけは心を通わせるようになる。しかし、そんな夜木を凶暴な事件が襲い、ついにその呪われた素顔を暴かれる時が…。表題作ほか、学校のトイレの落書きが引き起こす恐怖を描く「A MASKED BALL」を収録。ホラー界の大型新人・乙一待望の第二作品集。 文庫: 250ページ 出版社: 集英社 (2001/07) ISBN-13: 978-4087473421 ASIN: 4087473422 2007.01.31 Wednesday
失踪HOLIDAY
失踪HOLIDAY 乙一 短編が2作。 これまた優しくてかわいい感じの小説だなぁ。 こういうのもアリなんだなぁって。 どうやらアタシは乙一って作家のことを誤解していたようだ。 一面だけを見て、それがすべてだというようなイメージを持っちゃってたのね。 しあわせは子猫のかたち 実はアタシ、表題作よりもこっちのほうが好き。 ヒトとうまく付き合うことが苦手な大学生。 彼が一人暮らしを始めることになった古い家では、念願の一人暮らしができなかった。 直前まで住んでいた女性の霊と、彼女が生前飼っていた子猫が住んでいたから。 2人と1匹の静かで優しく、あったかい暮らしが描かれている。 その中で、少しずつ成長していく彼。 なんだか全体的にぼんやりとした陽だまりのようなあったかい感じがする。 繊細な感じと、ちょっとした暗さとそれを補って余りある優しさに満ちた小説。 失踪HOLIDAY 貧乏な母子2人の暮らしから一転、母の再婚により裕福な家の娘になったナオ。 ところが母が亡くなり、その後数年たって父の新しい再婚相手が来、いつこの家から追い出されるのかと訝りながら、傲慢ともいえるほどの暮らしぶりを見せるナオ。 自分が家族から必要とされていないのではないか……。 たいていの子どもが、一度は考えるそんなことがきっかけで、彼女は失踪する。 家の使用人を丸め込んだ狂言失踪。 彼女の思いを達成し、なんとか成功したかに見えた失踪だが、実は別の筋書きがあった。 この別の筋書きのあたりは、なんとなくミステリを読みなれているアタシには、安易に想像がつくものだったが、それでもなかなか面白く読むことができた。 ナオのキャラクターが憎たらしくてかわいくて素敵。 そして使用人との間柄を通じて、彼女がちょっと成長する様子も。 総じて言えば、さくさくと面白く読むことができて、だけどあんまり記憶に残らないのかも……って感じではあるが、それでもぜんぜんいいじゃないのよね。本を読むことなんて。 そしてあとがきも楽しく読むことができたわ。 やっぱりアタシ、乙一ってヒトのこと勝手に誤解していたようだ。 応援したくなっちゃうようなあとがきであった。 ただこの文庫本、一つだけ難点がある。 このイラストはいけません。 確かにカワイイ。 だけどこの小説は、この表紙のせいで手にとってすぐに棚に返しちゃうヒトがいそう。 実はアタシもそれ、やりかけたからね。 ジュニア向けのものかもしれないけど、大人が読んでもいいじゃない。 余談だけどコレ、ドラマになるそうな。 内容 14歳の冬休み、わたしはいなくなった―。大金持ちのひとり娘ナオはママハハとの大喧嘩のすえ、衝動的に家出!その失踪先は…となりの建物!!こっそりと家族の大騒ぎを監視していたナオだったが、事態は思わぬ方向に転がって…!?心からやすらげる場所を求める果敢で無敵な女の子の物語。その他うまく生きられない「僕」とやさしい幽霊の切ない一瞬、「しあわせは子猫のかたち」を収録。きみが抱える痛みに、そっと触れます。 文庫: 238ページ 出版社: 角川書店 (2000/12) ISBN-13: 978-4044253011 ASIN: 4044253013 2007.01.28 Sunday
さみしさの周波数
さみしさの周波数 乙一 なんとなくアタシのイメージしている乙一とは違う感じ。 静かでさらりとしていてそして寂しい感じのする小説だった。 短編4つがはいっている。明るい感じの話はないけど、暗いわけでもなくて、ちょっと少女漫画っぽい雰囲気。 未来予報 これはちょっと恋愛小説なの? なんか若いころの誰かが気になる想い。 あの感じを思い出すような感じ。 手を握る泥棒の物語 これは状況を思い浮かべながら読んでみるとおもしろい。 なんともいえない硬直状態。しかもちょっとマヌケな。 オチがあるわけではないが、後味はいい。 結構好き。 フィルムの中の少女 女の子の一人語りの文章が続く。 これってちょっと読みにくい。 そしてこういう霊的なものってやっぱりキモチ悪いよね。 失はれた物語 これはもうたまらなく絶望的な感じ。 暗くてつらくて、でもやさしさいっぱい。 この状況は……。 たまらんなぁ〜。 内容 「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった…“未来予報”。ちょっとした金を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、とんでもないものを掴んでしまう“手を握る泥棒の物語”。他2篇を収録した、短編の名手・乙一の傑作集。 文庫: 205ページ 出版社: 角川書店 (2002/12) ISBN-13: 978-4044253035 ASIN: 404425303X 2006.08.15 Tuesday
銃とチョコレート
銃とチョコレート 乙一 辞書のようなチョコレートのような外装がカッコいい本。 かなりのボリュームだけど、中を開くと小学校高学年向けの本みたい。 大き目の文字で漢字にはふりがながふってあるし。 で、子供向けの本だと思いつつ読んでみたが、意外と面白い。 特に後半。 だんだんとドロドロとした様相を呈していく感じが、単なる子ども向け小説ではない。 というか子ども向け小説にしちゃ毒たっぷり。 憧れていた大人に裏切られる子ども。 表では子どもたちの英雄を装いながら、裏では何してるかわからないような大人。 子どもにこういう本を薦める先生って、身近にいればちょっとうれしいかも。 結局は少年の夢と毒がいっぱいの冒険ファンタジーなんだから。 単行本: 376ページ 出版社: 講談社 (2006/5/31) ASIN: 406270580X 出版社/著者からの内容紹介 少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。現場に残されているカードに書かれていた【GODIVA】の文字は泥棒の名前として国民に定着した。その怪盗ゴディバに挑戦する探偵ロイズは子どもたちのヒーローだ。ある日リンツは、父の形見の聖書の中から古びた手書きの地図を見つける。その後、新聞記者見習いマルコリーニから、「【GODIVA】カードの裏には風車小屋の絵がえがかれている。」という極秘情報を教えてもらったリンツは、自分が持っている地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎるものだと確信する。地図の裏にも風車小屋が描かれていたのだ。リンツは「怪盗の情報に懸賞金!」を出すという探偵ロイズに知らせるべく手紙を出したが……。 内容(「BOOK」データベースより) 少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。現場に残されているカードに書かれていた“GODIVA”の文字は泥棒の名前として国民に定着した。その怪盗ゴディバに挑戦する探偵ロイズは子どもたちのヒーローだ。ある日リンツは、父の形見の聖書の中から古びた手書きの地図を見つける。その後、新聞記者見習いマルコリーニから、「“GODIVA”カードの裏には風車小屋の絵がえがかれている。」という極秘情報を教えてもらったリンツは、自分が持っている地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎるものだと確信する。地図の裏にも風車小屋が描かれていたのだ。リンツは「怪盗の情報に懸賞金!」を出すという探偵ロイズに知らせるべく手紙を出したが…。 |
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