アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



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ダーティ・ワーク
ダーティ・ワーク
ダーティ・ワーク
絲山 秋子


これもまた短編集。
なんだか短編ばかりを読んでいるような気がする。
ということから自分の生活を検証する。
本を読むために、コマ切れの時間しか充てていない。
というよりは、「コマ切れの時間しか充てないぞ〜」という気持ちがあって本を選んでいるのではないかと。
っていうことは、本を読むよりももっとほかに、為すべきことなりやりたいことなりがあるということ。
つまりは楽しいということ(?)

まぁ、どうでもいいことを書いてみたけど、この本も実際そんな感じ。
男の子みたいなコトバを使う人とか、言動が非常に男性的な人とか、ちょっと中性的な女性が登場する。
そして、短編ごとに出てくる人が少しずつカブってる。
さっきの主人公が今度は、友人の恋人とかそういう違う立場で登場する。

こういうの読んでて思うんだけど、人っていろんな顔があるんよねぇ。
すっごくしっかり者できちんとしてて憧れちゃう〜というような人がいて、でもその人、実は家の中ではバカな子と思われてたり。
マヌケな子だとばかり思ってたのに実は思いのほか頼りがいがあったり。
そういうのって、おもしろい。なんていうのか、非常に興味深い。
アタシの外向きの顔も内向きの顔も知ってる人がいる。
でも彼でさえ知らないというか、自分でさえ知らないアタシの顔もあるんだろう。実に面白い。

というような、結構どうでもいいことを考えてしまい、小説自体はあんまり印象に残ってないんだわぁ。

出版社/著者からの内容紹介
今日もどこかで、あの人はきっと生きている
熊井はいつもギターを弾いている。
もう何年も会っていないTTのことを考えながら……。
様々に繋がる人間関係、それぞれが誰かへの思いを抱えながら、地を這うように生きていく、希望と再生の連作短編。

単行本: 188ページ
出版社: 集英社 (2007/04)
ISBN-10: 4087748537
ISBN-13: 978-4087748536
発売日: 2007/04
JUGEMテーマ:読書




| 絲山秋子 | 12:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
沖で待つ
沖で待つ
沖で待つ
絲山 秋子

これは割とイイ感じの短編。
絲山サン、あんまり好きじゃないんだと自分では思ってたんだけど、これは結構好きだな。
短編が2編というシンプルで薄めの本。
一時間足らずでさらさらっと読んでしまえる割には、意外といいトコついてる感じ。


■勤労感謝の日
なんだかモヤモヤした感じがたまらなく共感できる。
女性総合職。一時期ものすごくもてはやされた言葉であり、その当時の女達はいったいどうなってるんだろうと思ったりもしていたが…。
バカみたいなことで会社を辞めて無職状態の恭子。
しがらみからものすごく馬鹿馬鹿しい見合いをして、その場でバックレちゃう。
同じく女性総合職として就職しつつも転職した気が合う後輩と飲みに出る。
そして帰りに一人、近所のショボい飲み屋で飲んで帰るという、ものすごく普通なハナシ。
だけどその飲み屋で自分を取り戻す感じがいい。
「やれるとこまでやって、それでだめだったらそのときさ」
なんてサラリと言ってくれるオッサンって素敵だわ。
その店が開いていたことに感謝。店を開けていたオッサンに感謝。

■沖で待つ
どっちも普通にイイ感じだけど、アタシはこっちの方が好き。
これまた女性総合職が主人公だ。
そして彼女と同期入社の同僚との間で秘密の約束が交わされた。
っていってもちっとも色っぽい話は出てこない。同僚との間の友情なのだ。
男と女ではなくてどう転んでもあくまでも同僚なのだ。
その2人の間柄が、うらやましくも懐かしくもあって思わず気持ちが入ってしまう。
その片方が突然、自殺の巻き添えをくって死んでしまう。
その後、その幽霊とハナシをしているという小説。
なんかこれもちょっとバカみたいな話だけど、とってもイイ感じがする。
この短編は語り口が「ですます調」なんだけど、台詞はものすごく砕けている。
このギャップも結構気に入った。

出版社 / 著者からの内容紹介
「おまえさ、秘密ある?」住宅設備機器メーカーに入社して福岡支社に配属された同期の太っちゃんと女性総合職の私。深い信頼と友情が育っていく。そして太っちゃんの死。太っちゃんとの約束を果たすべく彼の部屋にしのびこむ。選考委員会で高い評価を得た第134回芥川賞受賞作。他1篇併録。

内容(「MARC」データベースより)

仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そんな同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすべく、私は彼の部屋にしのびこむ-。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く表題作のほか、「勤労感謝の日」を収録。

単行本: 108ページ
出版社: 文藝春秋 (2006/2/23)
ASIN: 4163248501




| 絲山秋子 | 21:33 | comments(0) | trackbacks(3) |
ニート
ニート
ニート
絲山 秋子

実直な感想を言えば、
アタシはこれ、あんまり好きではないな。
なんだかよくわからんってのが一番の感想。
ちょっとふわふわした雰囲気というか、
つかみどころのなさっていうか、
そのような淡い感じのする作品たち。
嫌いか?といわれればそうでもないが、
決して好きではないような。

ニートを扱ったのは5編のうち2編。
「ニート」と「2+1」これらは話として続いている。
わざわざ分けた理由はなんなんだろうか?
これらの間に「ベル・エポック」という話。
その後に「へたれ」と「愛なんかいらねー」と続く。


「ニート」「2+1」
昔のオトコがニートになって生活が困窮しているというのを本人のブログで発見。
それを手助けするというか、甘やかすというか。
気持ちはわからないでもないし、
なんの解決にもならなくて、
でも気になって、なにかをしたい。
そんななんともいえない堂々巡りの状態って
わかるような気がするが、
やっぱり甘いな。って思ってしまう。
冷戦中の友人とシェアして使っている部屋に招き入れて、2人+1人の生活が始まる。
後半のほうがちょっといいかも。

「ベル・エポック」
これは友達が引っ越していく日のことを書いたとても短いもので、なんとなく余韻が残る感じがちょっといいかも。
フローリングにぺたんと座ってババロアを食べる女2人。
なんとなく終わりにしたくなくて、最後の一口を残してダラダラしゃべるっていう雰囲気は、ちょっとリアリティあり。

「へたれ」
新幹線で彼女の元へ向かうホテルマンが、道中に物思いにふけり、きしめんを食べる。
養母である祥子さんと、遠距離恋愛中の松岡さん(だっけ?)の間で、
何をゆれているのかはちょっとわからないが、雰囲気はある。

「愛なんかいらねー」
これに関しては、アタシは受け付けられない。
意味がわからないというか、気持ち悪いというか。
だいたいなんで最後にスカトロかなぁ??


どうでもいいって言ったら、この世の中本当に何もかもどうでもいいわけで、それがキミの思想そのものでもあった―。
洗練と節度を極めた文章からあふれ出す、切なくも甘やかな感情。
川端康成文学賞受賞、気鋭の作家が切り取った現代の生のかたち
現代人の孤独と寂寥、人間関係の揺らぎを完璧な文体で描いた傑作短篇集。
かけだしの女性作家と、会社を辞め、引きこもりをつづけて困窮を極める青年との淡い関係を描く表題作。
大阪の彼女と名古屋の育ての母との間で揺れる東京のホテルマンを描いた「へたれ」他全5篇。気鋭の傑作短篇集。

単行本: 169 p
出版社: 角川書店
ISBN: 4048736434 ; (2005/10/29)



| 絲山秋子 | 13:40 | comments(0) | trackbacks(1) |
イッツ・オンリー・トーク
イッツ・オンリー・トーク
イッツ・オンリー・トーク
絲山 秋子

表題作と「第七障害」の2作品。
表題作の主人公は、とても好きなタイプの女。
こういう人、なんかキライになれなさそう。
なにが問題で精神病院に入院しなきゃならなかったのかとか
不明なところが多いまま終わってしまう話だけど、
最後のなんともいえない寂しさとか、
分かるような気がするなぁ。



アタシとしては、「第七障害」が好きかも。
すっごく普通で。
タイトルは乗馬の障害競走からきてるんだけど、
第七障害が一番大事で一番失敗しやすいところらしい。
彼女はその競技中、第七障害を失敗して落馬。
馬も怪我をし、その馬は安楽死の道をたどった。
それをいつまでも引きずっている彼女の気持ちを
乗馬仲間だった篤が少しずつ開いていく。
平和な雰囲気がいいな。

引越しの朝、男に振られた。東京・蒲田―下町でも山の手でもない、なぜか肌にしっくりなじむ町。元ヒモが居候、語り合うは鬱病のヤクザに痴漢のkさん。いろいろあるけど、逃げない、媚びない、イジケない、それが「私」、蒲田流。おかしくて、じんわり心に沁みる傑作短篇集。第96回文学界新人賞受賞。十年に一度の逸材、鮮やかなデビュー作。

出版社: 文藝春秋 ; ISBN: 4163226303 ; (2004/02/10)


| 絲山秋子 | 22:03 | comments(0) | trackbacks(2) |


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