アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



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スナックちどり
評価:
よしもと ばなな
文藝春秋
¥ 1,260
(2013-09-27)

よしもとばなならしい小節。
一言で言えばそれ。
なんていうのかな、ふわふわと柔らかくて性善説で。
そして予想を裏切らずに食事や清潔さを大事にする人たち。

離婚手続き中の私は、やはり心が弱り気味のいとことヨーロッパの田舎町に滞在している。
いとこは親代わりに育ててくれた祖父母を亡くしている。
そんな少し弱った二人が、静かにそこに滞在しながら、
ソレまでの自分を振り返ったりするうち
自分の居場所とか大事なものとかを確認していく。

人ってふわふわと弱くて、でも思っているよりは強い。
日々やるべきことをきちんとしながら暮らしていくと
それは自分の人生になっていくんだな。
そんなことをぼんやり思いながら、気持ちよく読んだ。

あ。だけどいとこ同士であんなことになっちゃう場面って、
この小説に必要だったのかしら?


内容紹介
それは人生のエアポケットのような、不思議な5日間だった――。
40歳を目前にして離婚した「私」は、幼なじみで従妹のちどりと偶然同時期にヨーロッパに滞在し、一緒にイギリスの西端の田舎町・ペンザンスに小旅行に出かけることになった。
ちどりもまた、心に空洞を抱えていた。
幼い頃に両親が離婚した後、親代わりに育ててくれた祖父母を相次いで亡くし、ひとりぼっちになってしまったのだ。
さびれた海辺の町で、二人は昔話にふけり、互いの人生を振り返る。
とりわけ思い出されるのは、ちどりの祖父母が経営していた、「スナックみどり」の光景だった。
常連たちがまるで家族のように寛いだ時間を過ごし、またそれぞれの仕事に帰っていく。
そこにはささやかだけれど、しっかりとした幸福感が満ちていた。
そんな思い出を確かめ合いながら、二人は少しづつ寂しさを埋めていく。
そして3日目の夜、二人の間にある「事件」が起きる……。
限りなく繊細な表現で、人が人に寄り添うとはどのような事かを問いかける傑作小説。
あなたもきっと「居場所」が見つかります。
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| よしもと ばなな | 21:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
スウィート・ヒアアフター
すごく久しぶりに読んだばなな。
キッチンでのデビュー以降、ずっと読み続けてた彼女の作品だが、
なんだかあまりにも同じようなイメージのものばかりで、あるときふと興味が薄れてしまった。

で、久しぶりに読んで痛んだが、やっぱり良くも悪くもずっとかわらない作風。
オバケとか、慎ましくて優しくてちょっと変わった人たちとか、安くてすごく美味しい食べ物とかが登場する。
ここまでいくともう飽きるとか飽きないとかいう問題じゃなくて、
作者の世界観はもうゆるぎないもので、それを欲するかどうかってことだな。
などと、勝手な分析をしてみたりして。

愛も変わらす主人公の女の子は欠落している。
恋人とともに交通事故にあい、自分のほうが生き残ってしまう。
結果、ちょっと変わった女性になっていた。
幽霊が見えたり、周りに同調することをやめたり。
そんな中で、他人の優しさや大事なものに気づいていき、
そして生きている今を大事にするようになる。

やっぱり童話とか漫画みたいな雰囲気。
あまりの変わらなさに泣きたくなる。
こういうお話に触れて、ふと気持ちを溶かすというのもいいもんだ。


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| よしもと ばなな | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
サウスポイント
サウスポイント
サウスポイント
よしもと ばなな

この人の小説は、どれもこれも同じように見えてしまう。
ちょっと変わった家庭環境で育った、ちょっと変わっていて育ちがいいコが出てくる。
彼らは地道にまっすぐに生きていて、夢みたいなことを生業にしながらも小さな成功をみている。
そしてちょっと変わった形の恋愛をして……。
そして自然とか風景とか美しいものが惜しみなく差し出されるような。

これもまた何処かで読んだような内容。
今のアタシには、この小説の世界にガツンと中に入っていくことはできなかったけど、それでもこの空気のようなものは十分に楽しめる。
ふわふわしていてでも芯が通っていて、潔い感じの人たちばかりが出てくる。
そしてハワイの美しくて威厳たっぷりな自然が人間を包んでいる。

はぁ〜。
行きたいな〜。ハワイ。
日本とは全く別物のような空の下で、なんにも考えずにぼんやり過ごしてみたいと切に思っちゃう。

そんなことばかり思っていたせいでもないんだろうけど、やっぱりこの人の小説は読み終わったあとすぐにでも、内容を思い出しにくい。
雰囲気とか空気とかイメージとか、そういうのばかりが残る感じ。
ま、それがこの作者ならではの良さだろうし、アタシはそれを求めて読んでいるんだろう。
良くも悪くもよしもとばなな的な小説。

そういえばこの本の間にカラーの写真が入れ込まれていた。
なんだかこの小説で言いたいことが伝わるような写真。
花びらの周囲がかれかけた花とか、水辺で汚れて朽ちた葉っぱとか。
汚れた美しいものたち。

出版社 / 著者からの内容紹介
かつて初恋の少年に送った手紙の一節が、ハワイアンの調べに乗って耳に届いた。
キルト作家となった私はその歌い手を訪ねるが……。
生命の輝きに充ちたハワイ島を舞台に描く書き下ろし長篇。

単行本: 238ページ
出版社: 中央公論新社 (2008/04)
ISBN-10: 4120039242
ISBN-13: 978-4120039249
発売日: 2008/04

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| よしもと ばなな | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
まぼろしハワイ
まぼろしハワイ
まぼろしハワイ
よしもと ばなな

久し振りにこの人の本を読んでみた。
その昔は彼女が描く世界観に共感したのか、新刊が出る度に勇んで買ったもんだ。
出てくる人たちのあまりに甘くて柔らかで育ちのいい人間性に、なんとなくリアリティを感じなくなって久しいけど、それでもやっぱりどれを読んでも、その空気感は気持ちを和らげてくれる。
で、この本もざっくりといえば死に近いところから生きて行くことを見てる感じのもの。

ちょっと変わった家庭環境だったり、育ち方だったりを経た女の子たちが主人公。
そして舞台はいずれもハワイ。
ハワイっていうのは一度しか行ったことないのよね〜。
しかもガチガチの観光ツアー。
なので、アタシのイメージのハワイとこの小説に流れているハワイの雰囲気はちょっと違う。
どちらかといえばこの小説の雰囲気の方にとても惹かれる。
自然の中にあって人間って小さいっていうのを感じてそこで生きてる人の強さって憧れる。

どれもがハワイという地の、穏やかで厳しくて人間を癒すような諭すような空気がキーになっているような短編ばかり。
生きることって楽しいこととか綺麗なことばっかりじゃなくて、嫌なこととかつまらないことも多い。
むしろそっちのほうが多いのかもしれない。
だけど、それでもなお、多くの人は生きて行くことに絶望したりしなくて、人間って強いのかもしれないなぁと思う。

ご飯を作って食べて片付けて、また作って……
洋服を着て洗ってまた着て……
つまり毎日はそんなことの繰り返し。
それを淡々と受け入れて生きていくというか。

この単調な毎日を感じて、たまにすごくやるせない気分になることがある。
だけどそんなルーティンを毎日毎日できれば丁寧に繰り返したいと思う。
そしてたまにちょっとしたできごとに感動したり、とてもうれしく思ったりできるアタシでありたいと思う。
日々をおざなりに生きていると、桜の美しさにも気づけないに違いない。


内容紹介
フラダンサーのあざみと、義理の娘オハナ。
ふたりは、夫としてまた父として、愛しぬいた男への強烈な思慕を抱えてホノルルに降り立つ。
細胞が甘く官能的に動き始めるその地で、ふたりは懐かしい人々に出会い、鮮やかな自然に包まれる。
ハワイで彼らが経験した驚きの癒しの旅――。
他作品も、同性愛など禁断の愛も盛り込みながら、読後には生きる喜びを強烈に感じさせるものばかり。
フラダンスの修業も積み、5年に渡りハワイを行き来した著者がついに発表する傑作ハワイ小説集。

単行本: 263ページ
出版社: 幻冬舎 (2007/9/26)
ISBN-10: 4344013859
ISBN-13: 978-4344013858
発売日: 2007/9/26




| よしもと ばなな | 22:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
チエちゃんと私
チエちゃんと私
チエちゃんと私
よしもと ばなな

これはこれは、相変わらずの雰囲気が落ち着かせてくれる。
変わりばえないっていう言い方もあるけど、ある意味期待を裏切らない展開。
とても静かで美しい時間というか空間というか。
そしてちょっと考え深くてイイ人ばっかりが出てくるところとかも。

だけどこの設定、ちょっとしっくりきにくい気がした。
どうしても読みながら、もっともっと若い主人公とチエちゃんを想像してしまうから。
途中でなんどもキョンキョンの年代……と言い聞かせながら読んでいた。

とはいえ、やっぱりこの人の本は独特の世界に入り込む感じが好き。
読んでいる間は、そこだけ静かで真摯な雰囲気の中に居られるような気がするから。
そして何より、なんでだか懐かしい感じがするから。

内容
きれいな時間、静かすぎて少し悲しい
突然おとずれた従姉妹との同居生活。
その奇妙な暮らしの中で見つけたものは......。
家族とは? 仕事とは? 愛情とは? お金とは?
欲望とは? そして自分らしく生きるということは?
人生のときめきを紡ぎ出すための、「再生」の物語
表紙装画:原マスミ

単行本: 216ページ
出版社: ロッキング・オン (2007/1/30)
ISBN-10: 4860520629
ISBN-13: 978-4860520625


| よしもと ばなな | 20:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
ひとかげ
ひとかげ
ひとかげ
よしもと ばなな

何も知らずに開いてみたんだけど、これってあの「とかげ」のリメイクなのね。
当時、吉本ばななという人が書く、あのちょっと怪しげなほんわかした雰囲気がすっかり気に入っていたアタシ。
その中でも、このちょっと暗くて閉塞感があって、でもちょっと光のある方に一歩踏み出す感じのこの「とかげ」が結構好きだった。

今回は、「とかげ」にちょっと手直しがされて「ひとかげ」となっている。
「ひ」がついただけで、爬虫類が「ひと」に読めるのね。ほほ〜っ。
で、この本のスゴいところは、なんともともとの小説「とかげ」も載っているのだ。
つまり、読み比べることができる。
いくら好きだったとはいえ、そうそう詳しくは覚えてないもんね。

ひとまず「ひとかげ」を読んでみた。
そうそう。こんなハナシだった。懐かしいなぁなんて思いながら。
だけど、ほんのちょっとだけ違う感じがした。
それは読むアタシが、年月を経て感じ方が変わっているというのもあるけど、
やっぱりリメイクによるところが大きいのかも。
「ひとかげ」は「とかげ」よりも少し人間的な感じがする。
体温を感じさせないような人間を書いた小説だけど、こんかいのリメイクでちょっと温度がある生き物のようになった気がする。

だけど、その後で「とかげ」を読み返してみたら、変わっている部分は思いのほか少ない。
ちょっとしたセリフが変わってたり、ちょっとした言い回しが変わってたりはするんだけど、大々的な変更なんてほとんどない。
うわ〜って思った。
つまりこのリメイクは成功ってワケだろう。

内容(「BOOK」データベースより)
「私の、私の聖堂を、取りもどさなくては。」過去のつらい体験にとらわれ、心に傷を抱えながら愛しあう二人。深い闇で起きた、たくましい生命の復活を描く、「祈り」の物語。14年ぶり。進化したとかげの誕生。

内容(「MARC」データベースより)
過去のつらい体験にとらわれ、心に傷を抱えながら愛しあう2人。深い闇で起きた、たくましい生命の復活を描いた、「祈り」の物語。14年前に書いた小説「とかげ」をリメイク。「とかげ」も併せて収録する。

単行本: 137ページ
出版社: 幻冬舎 (2006/09)
ASIN: 4344012321



| よしもと ばなな | 15:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
みずうみ
みずうみ
みずうみ
よしもと ばなな

う〜ん。懐かしい感じ。
良くも悪くも、よしもとばななという小説。
彼女のデビュー当時、アタシは彼女の書く小説が好きだった。
思えば自分が、彼女が書く小説に出てくる人とモードが似ていた時期なんだろう。

そしてこの「みずうみ」。
ホントに相変わらず独自の世界観を持ち続けていますな。
普遍の世界というのかな。
繊細で優しい心を持った、でもとても変わった人達が出てくる。
そして人が死んだり、霊的なものがあったりと、おなじみのばななワールド。
ただ今回は、主人公のちひろが人間っぽいところがいい。



いろんな辛いこととかいっぱいあるけど、
自分が大事に思うところ一つ、そこだけは譲らすに生きていかなきゃな。
読み終えて今回もやはり、同じところに行き着きました。

そしてこの本、フォイルなんて変わったところから出版されているんだけど、表紙がキレイですな。
真っ白い中に星がちりばめられた夜空がバシッと入ってて。
そしてこの本は、中の紙が厚いんだな。ちょっと。
そして真っ白。
キレイにキレイに作られた本というかんじがする。
ばななサンの世界にピッタリですね。

ただ、このひらがなの多さは、逆に読みにくいな。
「難しい」を「むつかしい」と書いてみたり。
独自の世界を持つばななサンは、こういう書き方で小説そのものの色とか雰囲気とかを出したいと思ってるんだろうけど、やっぱり読みにくくて気になっちゃう。


内容(「MARC」データベースより)

中島くんはいつの間にか私の家に住むようになった。みずうみの近くに住む昔の友だちを訪ねたのをきっかけに、中島くんの過去が明らかになって…。壮絶で悲しくも、すべてを包み込むような澄みきった優しさにあふれた長編小説。

単行本: 206ページ
出版社: フォイル (2005/12)
ASIN: 4902943123


| よしもと ばなな | 22:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
イルカ
イルカ
イルカ
よしもと ばなな

結婚をしない女性が増えているといわれて久しいが、
作家としてある程度自立した、同様の女性が主人公。

一言で言ってしまえば、
そんな彼女が子どもを産むまで…
っていうお話なのだが、

彼女が好きなものとか、ちょっとした好きなこととか、
嫌なこととか、キライなこととか
そんなことがちまちまと描かれている。
あぁ。ばななの小説だなぁって思う。
そりゃーもう、かなり夢見がちだし、
あいかわらず微妙にオカルトの色が入ってるし。

ま、たまにはこういうの読むのもいいかなぁとも思うが、
さらさらーって読んでしまって、
あとはあんまり覚えてない。
みたいな感じの小説。

キッチンでデビューしてから数年、
彼女の作品が大好きだったはずなのに、
アタシが変わったのか、作風が変わったのか……。
いや。作風は相変わらずなんだ。きっと。
イイ人ばっかりでてきて、
少女漫画みたいで。
やっぱ変わったのはアタシだな。
ミステリーばっか読みすぎかも(^_^;)


| よしもと ばなな | 12:02 | comments(1) | trackbacks(1) |
はつ恋
High and dry (はつ恋)
High and dry (はつ恋)
よしもとばなな

ずいぶんと前に買ったのに、
なんだか忘れてしまっていたこの本。
表紙がかわいいよな。

あいかわらず霊とかなんとか……
ほんとにこの人の作風はかわんないなぁ。
この淡々とした感じがスキだな。

でも今回は、めずらしく誰も死なないし
すごく悲しい出来事が起こるわけでもない。
ただただ静かに幸せ……みたいな終わり方が
いい感じだ。
カバーとか挿絵もかわいいしね。

しかしこのヒト、いつのまに「よしもと」までひらがなになったの?




| よしもと ばなな | 22:56 | comments(0) | trackbacks(0) |


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