アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



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雷の季節の終わりに
雷の季節の終わりに
雷の季節の終わりに
恒川 光太郎

異空間に存在するような土地。
そこで平和に暮らす人々。
人をさらう鬼や人に憑く鳥。
御伽噺とかグリム童話みたいな世界かなぁ。
読んでいると、そう暗いばかりでもないはずの話なのに、ちょっと不気味な雰囲気と暗い闇がどこかにつきまとうような小説。

その「穏」という土地から「下界」と呼ばれる、いわゆる現代社会にある東京に向かう賢也。
その中で彼の生い立ちと「穏」で暮らすこととなった経緯がわかっていく。
とても不思議でありながら、どことなくリアルな感じもして、ちょっと緊張しながら読んだ。

内容
現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれる。風わいわいは姉を失った賢也を励ましてくれたが、穏では「風わいわい憑き」は忌み嫌われるため、賢也はその存在を隠し続けていた。賢也の穏での生活は、突然に断ち切られる。ある秘密を知ってしまった賢也は、穏を追われる羽目になったのだ。風わいわいと共に穏を出た賢也を待ち受けていたものは―?透明感あふれる筆致と、読者の魂をつかむ圧倒的な描写力。『夜市』で第12回日本ホラー小説大賞を受賞した恒川光太郎、待望の受賞第一作。

単行本: 305ページ
出版社: 角川書店 (2006/11)
ISBN-13: 978-4048737418


| 恒川 光太郎 | 13:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
夜市
夜市
夜市
恒川 光太郎

これはなんかよくできた小説かも。
短編2つ。とてもおもしろかったな。
ちょっと背中がぞくっとするものの、
根底は人間の心の強さとかあったかさとか
そして残酷さとか身勝手さとか。
それとこの小説全体に流れる
なんというのかな、ノスタルジックな雰囲気。
なにかの拍子に、すっかり忘れてしまっていた
子どものころの記憶を呼び起こすような。




最初、なにも考えずに手にとった。
ところが「ホラー?ちょっとイヤかも」
って思いながら読み始めた。
ただただ怖かったり、気持ち悪かったり、
ホラーってみただけで、そんな気がして。
途中、あれあれ〜?
ちょっと怖くなっちゃうんじゃないの〜?
なんて思っていたが、方向が違った。

表題の「夜市」と「風の古道」の2本。
この世界とは違う世界で行われている「夜市」。
ここでは何かモノを買わないと、
元の世界に戻ることはできない。
そうと知っていて知人を誘って、
そんなところにわざわざ自ら出かけていく理由は……。
恐怖感は漂っているものの、
とてもあったかい話。
コレ、いいな。

「風の古道」も、舞台は「あっち側」の世界。
友達と2人でその、あっち側にある古道に入り込んだ少年。
そこで彼らが出会った青年レン。
一緒に歩く中で、レンの生い立ちのこと、
この世界のしきたりなんかを聞く。
主人公の少年の心細さと恐怖と勇気に共感する。

あとで知ったのだが、作者は73年生まれ。
これが初作品??なのかな。
これまたビックリだ。
なんでこんなにキレイに文章が書けるのかしら。

大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたというのだが―。
幻想的かつ端正な文体、そして読む者の魂を揺さぶる奇跡のエンディング。選考委員が驚嘆・畏怖した類い稀なる才能の登場!


| 恒川 光太郎 | 08:52 | comments(0) | trackbacks(0) |


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