アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



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ふくわらい
評価:
西 加奈子
朝日新聞出版
¥ 1,575
(2012-08-07)

ちょっと変わった育ち方をして、
それでも普通に社会人として生活していて、
でもやっぱり友達がいなかったり、他人との距離があるような女性。

そんな彼女は幼少のころから「ふくわらい」が大好き。
成長する中で想像力を使って普段から他人の顔のパーツを動かすというクセみたいなものを身につけてしまっていた。

不器用で一風変わった人たちが登場する。
西さんらしいっていえばそうだけど、
よりディープな感じかな。

少し特異な育ち方をして、自分の周りの壁を意識しながら生きてきた彼女は、
周りの人たちと接することで、だんだんと自分を取り戻す。
なんだか不思議雰囲気の話でありながら、ほんわかして。


内容紹介
マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、書籍編集者の鳴木戸定。
彼女は幼い頃、紀行作家の父に連れられていった旅先で、誰もが目を覆うような特異な体験をした。
その時から、定は、世間と自分を隔てる壁を強く意識するようになる。
日常を機械的に送る定だったが、ある日、心の奥底にしまいこんでいた、自分でも忘れていたはずの思いに気づいてしまう。
その瞬間、彼女の心の壁は崩れ去り、熱い思いが止めどなく溢れ出すのだった――。



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| 西 加奈子 | 18:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
地下の鳩
評価:
西 加奈子
文藝春秋
¥ 1,260
(2011-12)

西可奈子さんの小説にしちゃ、装丁が黒っぽいな〜っていうのが第一印象。
なんかこの人の書く小説は、関西弁でちょっとした人情っぽいものの印象が強いので、
どっちかといえば暖色のイメージなので。

で、読み始めたが、これは大阪ミナミの夜の店で働く人を描いたものだった。
知っている場所が小説に出てくると、なんか親近感わくよね〜。
で、タイトルはズバリ地下鉄御堂筋線の心斎橋駅の中に居る鳩のことみたい。
気づいたことないな〜。鳩、いるんだ。
今度見てみよう。

ミナミのにある安さがウリのキャバレー(今風のキャバクラじゃなくて)で働く吉田。
40歳にもなって、客引きをして夜中から店に出る男。
彼がたまたま出会った同じ界隈でチーママをしている女。
彼らの様子が描かれているが、大阪弁の軽い会話のくせに閉塞感がいっぱい。

そしてもう一遍は、同じ界隈で店を営んでいるミミィさんのお話。
彼は性転換をしてオカマとして店を切り盛りしている。
子どものころいじめられていた記憶を、いつまでも引きずりながら。

どちらも浦悲しいというか、なんか暗い。
人間の表には出ていない部分を深く描いている。
悪くはないけど、もうちょっと明るめのが読みたいな。

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| 西 加奈子 | 12:29 | comments(0) | trackbacks(1) |
漁港の肉子ちゃん
評価:
西 加奈子
幻冬舎
¥ 1,470
(2011-09)

西加奈子サンは好きな小説家の一人。
この人が書く、なんとなくほんわかした家族愛みたいなのにあこがれる。
この漁港の肉子ちゃんという小説もまた然り。

小学校5年生のキクコの目線で描かれる、彼女の母親の『肉子ちゃん』。
本当は菊子という名前なのに、丸々と太ったその体系から誰もが肉子と呼ぶ。娘までもが。
そんな菊子ちゃんの経歴は、娘曰く『糞』なわけです。
男に騙されてその男の借金を延々と返済するために働き、
ようやくそれが済んでもまたまんまと男に騙されれる。

そんな肉子ちゃんは、やはりある日フラリといなくなった男を捜して北陸の漁港に向かった。
ところがそこにその男はおらず、図らずもその漁港のある町で娘と二人暮らすことに。
その町にある焼肉屋の爺さんに「肉の神様かと思った」と気に入られたのだ。

肉子ちゃんははっきり行ってウザい。
元々は大阪の人だということで、どこで暮らしてもバリバリの関西弁丸出し。
そして、しょーもないことばっかりを大きな声でしゃべりまくる。
そのうえ着る洋服も持ち物もとにかくセンスがない。
シンプルとかスッキリとかいうkとおばを知らないのか??っていう感じ。

けど彼女の言動の端々に、娘への愛情がひしひしと感じられる。
娘だけではなく、周りのいろんな人やいろんなものへの愛情がいっぱい。
そして彼女はとにかく真っ直ぐ素直。
悪く言えば鈍感で愚直なんだろうけど。
相手が話す言葉をそのまま真っ直ぐに聞き入れる感性。
ある意味それは頭のいい人には見えないし、ややもすれば阿呆だといわれる。

だけど、アタシはできることなら肉子ちゃんのように生きたいと思う。
なんなら憧れの女性というのはこういう女性かもと思ってみたり。
好きなものを好きだとしっかり自分で実感できて、そしてそれを口に出して相手に伝える。
単純なことだけど、意外と大人ってそんな簡単なことを難しくしてしまいがち。
自由奔放で元気いっぱい。バイタリティがあって、愛情深い。
女神みたいじゃないか。

そしてこの小説、最後にちょっと泣かせやがる。
くっそ〜。ええハナシやな〜。

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| 西 加奈子 | 22:00 | comments(1) | trackbacks(1) |
円卓
評価:
西 加奈子
文藝春秋
¥ 1,300
(2011-03-05)

たぶん、この備忘録には何度か書いていると思うけど、
アタシは西加奈子が書く本が割と好き。
ていうか、この人が書く小説の登場人物の会話が好き。

この円卓という小説は、主人公が小学3年生の琴子。
3年生!なのにこの偏屈さ!口の悪さ!
だけど考えることは3年生らしいといえばそうかも。

不治の病とか、孤独とか、眼帯とか……。
そんなちょっと不幸な雰囲気に憧れる小学生。
琴子の家は、両親、祖父母、三つ子の姉たちというとてもにぎやかな家族。
居間には中華料理屋からもらってきたドデカイ円卓が鎮座している。
孤独とはおよそ縁遠い。

そんな琴子が、少し大人になる様子が描かれている。
学校のこと、友達のこと、家族のこと、差別のこと……。
いろんなことを経験したり考えたりする琴子。
だけど、センチメンタルな感じじゃなくてイイ。

とにかくまぁ、この琴子サン、関西弁の中でもオッサン並の口の悪さ。
読んでいて何度笑ったことか。
だけど、素直で優しくてカワイイ。


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| 西 加奈子 | 18:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
白いしるし
評価:
西 加奈子
新潮社
¥ 1,365
(2010-12)

西加奈子さんの小説は、読むのがとてもうれしい。
あのざっくばらんな関西弁が、文字なのに音として入ってくるみたいで。
今回も、舞台は東京なのに、出てくる人は関西弁をしゃべってたりして。
この話し言葉に、なにか固執するものがあるのかな?

この人が描く恋愛は、なんかちょっとゆがんでいるようなものばかりって気がする。
全うな(ってどんな?って気もするけど)恋愛には興味がないのかな。
今回も描かれている人は魅力的なのに、何か危うい感じ。

ただ、この人が描く女性にはなんだか惹かれる。
まっすぐというか不器用というか、それで時折自分をもてあましたりして。
今回の主人公も、失恋をしてぼろぼろになって、もうコリゴリだと思っていたところに、また恋をした。
そして「これはあかん」と思いつつ、すっかりのめりこんでしまうという。
まさに恋愛そのものでしょう。

テンポがアタシにあっているのか、だいたい好みなのか、
終盤近くまで、あっという間に読んでしまった。
ただ、最後になってちょっと失速。
あれれ。
このエンディングってなんだろう?
ちょっと意図がつかめない。
その部分がちょっと残念。

誰かのことをただ単に好きだと思える気持ちはとても大切だと思う。
そんな心の動きが、時に自己中に、時に客観的に文章に表されていて。
『会いたい』。そのシンプルな欲求に抗える人は、世界にどれほどいるのか。
っていうような、さらりとした一文とか。



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| 西 加奈子 | 23:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
炎上する君
評価:
西 加奈子
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,365
(2010-04-29)

う〜ん……。
コレはダメだわ〜。
西サンといえば、ほんわかとした関西弁の印象が強いんだけど。
この短編は、どれひとつとして、しっくりこないというかなんというか……。

なんだか壊れた人ばかりが出てくるかんじ。
まぁ、そこから抜け出すっていう雰囲気もなくはないけど。
表題作が一番カワイイかな。


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| 西 加奈子 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
うつくしい人
評価:
西 加奈子
幻冬舎
¥ 1,365
(2009-02)

木漏れ日みたいなキレイな装丁が気に入って手にとった。
読み始めてみたら、かなり重い。
けど、なんだかそういう時ってあるよね〜などと思いながら読んでみた。

周りが気になって周りに合わせてばかりの自分。
そんな自分が重くて仕方がない。
ある日オフィスで突然泣き出して仕事も辞めてしまった三十路女が一人旅に出るというオハナシ。
旅先に選んだのは海外とかではなくて四国。
何も珍しいものもない島に忽然と建っている静かな高級ホテル。

いわゆる癒しの旅とかにピッタリいうイメージのホテルだけど、彼女のソレはもっと切羽詰った感じ。
そのホテルで自分を覆っている重いものから解放された気分になったり、やっぱりダメだと思ったり。
ところがそのホテルで知り合ったちょっと変わったバーの店員と宿泊客のドイツ人との会話で、少しずつ見えてくる。

なんか、こういう行き詰った感じの時ってあるよね〜。
中学生か!と自分で突っ込みたくなるほど、どうでもいいことを気に病んでみたり考えてみたり。
そういうときって、そんな自分がすごく悪いような気がしたりしてくるもんだ。

何もないところにブラリと出かけて、ただそこにあるだけの海を見るというのもいいかもしれない。

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| 西 加奈子 | 21:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
きりこについて
評価:
西 加奈子
角川グループパブリッシング
¥ 1,365
(2009-04-29)

西サンが書く関西弁が好き。
なんかのほほんとしていて。
アタシが住んでいるこの田舎の方言は、時にちょっとキツく感じるんだわ。
一方、こちらの方に言わせれば、関西弁はキツいと言うが。
アタシには、ちょっとトボけたようなのんびりした感じの関西弁がいいな〜と。
そんなコトバを、たまにものすごく欲してしまうことがある。
ということで、西サンの文章でも読んでみるか……ということになった。

これはなんとも変わった話。
猫と会話ができる女の子「きりこ」の幼少のころから20代までのお話。
彼女は珍しいほどの「ぶす」という設定だ。
ただ人並みはずれて娘を愛する心優しい両親から、日々「可愛い」と言われ続けて育った彼女は、そのことに気づかない。
年代が二桁になってようやく自分が「ぶす」であることに気づいた彼女は俄然引きこもる。
数年間の引きこもりを経て、あるきっかけで外に出るきりこ。

そうしてそれをきっかけに、自分が自分であることの大切さを理解する。
「ぶす」っていう外見だけにとらわれて冷たく接した友人たち。
また自分が「ぶす」って気づいて、それで引きこもってしまった自ら。
「ぶす」なきりこは、「ぶす」であることも全部含めてきりこだ。
そういうことに気づいて、少しずつ彼女の世界が広がっていく。
そして到達するのは、両親から「可愛い」と言われ続け、自分も自分を愛していたきりこ。
まぁ、意外と深くていいオハナシなのだ。

とはいえ深刻さはぜんぜん感じられなくて。
なんせこの話を進めているのは、彼女と一緒に過ごしてきた猫なんだから。
あっという間に読んでしまって、軽い感じのものだけど、ちょっと気持ちがあったかくなったかんじ。

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| 西 加奈子 | 23:22 | comments(0) | trackbacks(1) |
窓の魚
窓の魚
窓の魚
西 加奈子

西サンの作品は、関西弁のちょっとぼんやりとした印象。
今回もなんとなくそういう雰囲気を期待して読んだんだけど。
ちょっと違ってた。
これはちょっとアタシには無理な感じ。
っていうか、結局なんのこっちゃ分からないまま終わっていたような。

2組の男女が一緒に温泉宿に旅行に行く。
その旅館でのできごとを、それぞれの目線で書いている。
4人が一緒にいるつもりで、でも心の中で考えてることはみんな方向がばらばらで。
っていうか、結局何が言いたかったんだろう。
ぼんやりと進んでいくうちに、最後にはクリアな気分になるのかと思ってたけど。
ちっとも理解できないアタシにガッカリよ。

内容(「MARC」データベースより)
誰かといるのに、ひとりぼっち。誰も、本当のあたしを知らない-。
ある日、2組のカップルが温泉へ向う。
でも、裸になっても笑いあっていても、決して交わらない想い。
大人になりきれない恋人たちの一夜を美しく残酷に描く。

商品の詳細
単行本: 186ページ
出版社: 新潮社 (2008/06)
ISBN-10: 4103070412
ISBN-13: 978-4103070412
発売日: 2008/06

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| 西 加奈子 | 21:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
こうふく あかの
こうふく あかの
こうふく あかの
西 加奈子

今度は男性が主人公。
ものすごく普通のサラリーマン。
ちょっとカッコつけたくて、周りからよく思われたくて、恋愛でも何でもどっぷりハマるなんてこともなくて。
いわばものすごく俗物的な男。

そんな彼が、3年もセックスレスの妻から「妊娠した」と告げられる。
以後、彼がうろたえ苛立ち嫉妬をし落ち込み……。
そんな様子を淡々と描いている。
アントニオ猪木の活躍をみながら……。

そういえばこのシリーズ前作のみどりにも出てきてたな。猪木。
なんだろう。なんていうかあの時代の人たちの何かの象徴なのかな。
「猪木もがんばってんだから……」
なんだかただの怪しいコッカイギインにしか見えないんだけどね。

今作もやっぱり別の話が間に挟まっている。
これらのつながりが、よくわからなかったんだけど、最後の最後にストンとつながった。
う〜ん。
こういう手法ってあるんだろうけど、アタシにはあまり意味があるように思えない。
けど、緑も赤もやっぱり西サンらしい雰囲気いっぱいの小説だった。

内容紹介
二ヶ月連続作品「こうふく」シリーズ第二作
結婚して十二年、三十九歳の調査会社中間管理職の「俺」の妻が、ある日他の男の子どもを宿す話。
二〇三五年、小さなプロレス団体に所属する無敵の王者、アムンゼン・スコットの闘いの物語。二つの話が響き合う。

単行本: 178ページ
出版社: 小学館 (2008/3/27)
言語 日本語
ISBN-10: 4093862095
ISBN-13: 978-4093862097
発売日: 2008/3/27
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| 西 加奈子 | 22:44 | comments(0) | trackbacks(0) |


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