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アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……
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2012.03.01 Thursday
ダーティー・ママ
これってテレビドラマでやってるんじゃないの?? そのドラマって最初の1回、たまたまついているテレビでやってた。 それをチラチラとみてしまったせいで、もうその印象が強くて強くて。 この小説自体は、そんなにつまんないものでもないんだろうに。 1歳の子どもを常に連れ歩くシングルマザーの刑事。 アンフェアの雪平とはまったく別路線の、でも女刑事。 先入観なしで読むともうちょっと楽しめたのかな〜。 なんせ読んでも読んでも、あのくるくるパンチパーマの永作博美と とぼけた顔のカリナの顔が浮かんでくるんですもの。 なんだかなぁ。 とドラマを見てしまったことばかり攻めても仕方ない。 どうみてもコメディ色が強い本作だけど、この作家の小説はもうちょっと何か深いものを期待しちゃう。 多少突飛な設定の小説は嫌いじゃないけど、ここまでくるとリアリティがゼロだし。 なんかドタバタと楽しく読めるかもしれないけど、何も残らない感じ? 秦サン、次に期待したいと思います。 JUGEMテーマ:最近読んだ本 JUGEMテーマ:読書 2011.11.07 Monday
愛娘にさよならを---刑事 雪平夏見
篠原涼子の雪平は、それはそれでいいキャラクターだと思うけど、 小説を読んでアタシがイメージする彼女は、若干違うのね。 雪平は銃弾を受け、後遺症により左手が動かなくなっている。 そしてもちろん配属先も移動となり、もう刑事、雪平ではなくなっている。 ……はずだったのに。 配属先の上司はおっとりとしたとてもイイ人。 上司に誘われて同僚の女性たちとともに自宅パーティに参加。 上司とその妻と同僚とで楽しいひと時を過ごしながら、 少し前の自分からは想像できないと思いながらも、 このようなひと時も悪くないと感じていた雪平。 そしてパーティも終わり、上司のマンションから出たその直後に 上司とその妻が殺害される。 このとき雪平は娘と引き離されたままの状態。 その状態を知った上司が、弁護士を紹介してくれた矢先の事件だった。 そしてその猟奇的な殺人はその後も続いていく。 一方でテレビ局に送られた犯行予告のような手紙。 これらをつなぎ合わせるべく、雪平は刑事として動き出す。 事件自体のカラクリは読み終えてみれば、そんなに奇想天外なものでもなく、 まぁ王道といえるような展開で、犯人の推理も難しくない。 その捜査をする間の雪平に同行する安藤との関係、 そしてそのほか捜査一課のレギュラーメンバーとの関係、 また雪平と娘、そして元夫の両親との関係といったものに、 今回は、殺された上司が紹介してくれた女性の弁護士との関係も。 これらの人間模様と、雪平のシンプルな思考の仕方がオモシロイ。 ということで、久しぶりにハードカバーを一気読みです。 とはいえ3時間もかからず読みきれてしまうって、どういうこと? そんだけ読みやすいってことか? JUGEMテーマ:最近読んだ本 JUGEMテーマ:読書 JUGEMテーマ:推理小説・ミステリー 2011.03.20 Sunday
CO 命を手渡す者
脳死が一律に死と判定されることになった。 そして本人が意思表示カードを持っていてもいなくても、 家族の承認で臓器移植が可能になった。 こうした現実を背景に書き上げられたもののよう。 臓器移植っていうのも、立場によって考え方が大きく分かれるものの一つだと思う。 まず、脳死は死だと言い切れるだろうか。 確かに脳死の状態から元気になった例は一例もないという。 確かに機会によって生きている者と同じ状態を保っているだけかもしれない。 状況が好転する希望もないまま、膨大な医療費ばかりがかかっていくだけ。 その状態を死ととらえて、10の臓器移植をするとすれば、10人の人が助かるのだという。 だけど、それが自分にとって大事な大事な人だとしたら。 本当に考えさせられる事案のひとつ。 これはその臓器移植を承諾する立場にある脳死状態の人の家族と、臓器移植を待ち望んでいる患者との間を取り持つ、コーディネーターを主役にした物語。 それぞれ章立てになっているが、どの例をみても決断は辛くて切ない。 そしてその判断に正解なんてない。 もしも自分が脳死の状態になったら、使える臓器は全部移植してもらったらいいと思っている。 だけど、逆に自分の大事な人が脳死状態になったら、アタシはどんな判断をするんだろう。 ていうか、判断ができるんだろうか。 なんだか読んでいて身につまされるかんじだった。 JUGEMテーマ:読書 JUGEMテーマ:最近読んだ本 2009.12.07 Monday
殺してもいい命---刑事 雪平夏見
あれって結局ほとんど見てないのよね。 それでもなお、雪平夏見といえば篠原涼子の顔が浮かんでくるからスゴいね。 当時、そんだけあのドラマの雪平刑事が露出してたってことでしょうか。 なんか厭世的なこの雪平って女性がアタシは好き。 超一流の刑事だけど、女として妻として母としてはどうにもならない。 何が彼女をそうさせたのか? 前作を読んでからずいぶんと経っているせいか、詳しいことは思い出せなくて。 新しい小説の気分で読んでみた。 で、やっぱりなかなか面白かった。 彼女の元夫が殺される。 果たして、刑事としての彼女の恨みを持つ者の犯行か……。 そんなことから彼女がこれまでに射殺した犯罪者の関係者を当たったりする。 その中で、彼が射殺した少年の母親が出てくるが、この人のセリフがなんか深い。 もちろん刑事としての雪平の言動は相変わらずカッコいい。 ただ犯人を捕まえるということだけを考え、それ以外のことには無関心。 その潔さがストンと気分よく読ませてくれる。 一方、彼女の母としての思いとか人としての思いとか、そういう人間らしいところがいい具合に出ていて。 冒頭からちょこちょこ挟まれる短い事件の経緯。 これと今起きている事件とがつながらなくて、でもそのうちこれらはつながるっていくんだと思いながら読んでいたけど。 終盤、すべてのものがカチリとつながる。 この瞬間が楽しくてミステリ読むんだろうな。 そしてそして結末です。 これは、どういうこと? このまま終わってしまうのか? 続編を所望する。 JUGEMテーマ:読書 2006.12.01 Friday
アンフェアな月
アンフェアな月-----刑事 雪平夏見 秦 建日子 前の「推理小説」も面白かったけど、 やっぱりこれも普通に面白い。 なんていうのかしら、ちゃんとしてていい。 期待を裏切らない予想通りの展開をしつつ、意外な結末に結びつけるところが、作者の上手なところか。 テレビドラマを多く手がけていた人だと まぁ、雪平がこんだけ魅力的に描けていて、それだけでOKみたいな雰囲気もあったりして。 この女性はホントに素敵。 出版社/著者からの内容紹介 生後わずか三ヵ月の赤ん坊が誘拐された。不自然な母親の言動、 奇妙な脅迫電話、そして山中から掘り出されたものとは......ベストセラー 『推理小説』(ドラマ「アンフェア」原作)に続く、「無駄に美人」な女刑事・ 雪平夏見シリーズ待望の最新刊! 内容(「BOOK」データベースより) 「娘が誘拐されました」「生後三ヶ月なんです」―錯乱状態の母親からの110番通報。母親の事情聴取に入った刑事・雪平夏見は母親の不審な行動に疑いをもつ。狂言か?―そこにかかってきた一本の電話。具体的な要求をしない奇妙な誘拐犯の目的は何か?赤ん坊の安否は?…事件は思いもかけぬ方向へと進み、やがて胸を打つラストへ―バツイチ、子持ち、大酒飲み、捜査一課検挙率No.1、そして「無駄に美人」。 単行本: 328ページ 出版社: 河出書房新社 (2006/9/26) ASIN: 4309017797 2006.03.11 Saturday
推理小説
推理小説 秦 建日子 これはちょっとツクリが難しい小説だ。 体調不良や情緒不安定なときなんかに読むと なにがなんだかわからなくなりそう。 ところが、これがまぁなんとなくさらりと読めた。 ある殺人事件が起こったあと、 その事件そのものが実名で小説にされている。 それが<上巻>として、いわゆるマスコミなんかに送り付けられ、 続きの小説を落札せよという。 その後、落札されないまままた事件が起きる。 その事件もまたやはり小説どおり。 小説として流れている文章の途中、 作品中の「推理小説」の文章が出てきたりで ぼんやり読んでいると非常にややこしい。 読んでいる途中で知ったのだが、 コレ、今やってるテレビドラマの原作なんだってね。 アンフェアってタイトルのドラマ。 アタシはとにかくテレビをあんまり見ないので そのドラマは見たことがないのだが、 コマーシャルなんかで知っている。 これがその原作だって聞いたせいで その後は主人公の雪平のイメージが、 モロ篠原涼子になってしまった。 で、あっという間に読んでしまったのだが、 この作品自体がアンフェアな感じがする。 見たことはないのだが、なんとなくドラマの勝ちかも。 |
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