アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



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透明カメレオン
評価:
道尾 秀介
KADOKAWA/角川書店
¥ 1,836
(2015-01-30)

道尾さんの小説は気に入っていて、結構読んでいると思うんだけど、ちょっと毛色が違うものがあったりして。
アタシが好きな伊坂幸太郎さんもそうなんだけど…。

で、これは好きな部類かな。
ずっと読み進めていって、あるときこのタイトルがストンと胸に落ち着く感じ。
大人になっていくと、いろんなことに鈍感になっていって、
というか鈍感でいられるように訓練されていくんだろうけど、
それでもやっぱり若い頃のような感性っていうのは、まったくなくなっていくわけじゃなくて。

悪く言えば現実逃避かもしれないけど、こういう前向いて生きていくための嘘とかって、
自分を守るために必要なんよね。




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| 道尾秀介 | 17:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
鏡の花
しばらく前に読んだもの。
細かくは覚えてないけど、全体的に好きな雰囲気ではなかった。
何組かの家族が出てくる連作集なんだけど、
章ごとに別の人が死んでいるという設定。
同じ姉弟が出てきていても、ある章では姉が死んでいて、
また別の章では弟が死んでいて。

なんとなく伝えたいことは感じられるんだけど、
いまひとつアタシには響かない感じだった印象。


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| 道尾秀介 | 19:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
笑うハーレキン
評価:
道尾 秀介
中央公論新社
¥ 1,680
(2013-01-09)

会社も家族も失って、ホームレスとして暮らしている男。
もともとの家具職人としての腕を活かしながら、日銭を稼いでいる。
ホームレス仲間との暮らしの中で、決して出さない自分の一面。
誰もがそうやって、仮面をかぶって生きている。

こどもを失った父親として、
自らの会社を潰してしまった社長として、
いろんな立場から見た自分。
そして今、ホームレスである自分。

物語としては唐突過ぎる展開という感じはあるにはあるけど、
アタシは結構そんなの問題にしない。
お金持ちの男からの家具修復の突然の依頼。
そこでのできごとなんかはもう、リアリティはゼロに等しいけど。

とはいえそういう大きな一つのきっかけがあることで、
自分で認めたくないことを直視できるようになれれば、
次の一歩が踏み出しやすいってことかな。

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| 道尾秀介 | 12:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
評価:
道尾秀介
光文社
¥ 1,680
(2012-06-08)

近年の道尾さんの作品という印象かな。
小学4年生の主人公を通して、子どもならではの情景を描いたもの。
なんとなく子どものころを懐かしく思い出させるような感じだが、
アタシが期待する道尾さんの小説とはちょっと違うかな。

小学生のころって、世界が狭い。
同級生とその兄弟とか家族とかと先生。
だいたいがこの範囲で生きている。

だけど割と大胆な冒険もしたりする。
大人になって思うと、
なんであんなトコに行ったんだろう?
とか
なんであんなコトしてたんだろう?
とか思うような、
意外と危なっかしいこととかもしてたり。

この小説で描かれる小学生たちも、
喧嘩をしたり、一緒に遊んだり、野良犬を大事にしてみたり、
普通の小学生がするようなことを普通にしているだけ。
ただ、最後はちょっと犯罪に巻き込まれたりもするけど。

そんなあれこれを読みながら、自分の小学生時代を思い出してみる。
懐中電灯を手に集合して、トンネルの中をドンドン歩いていってみたり、
自転車で鬼ごっこをしているうちに、どこだか分からないところにたどり着いてみたり。
たまにはそんなのんびりした気分になるのもいいもんだ。
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| 道尾秀介 | 12:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
カササギたちの四季
評価:
道尾秀介
光文社
¥ 1,575
(2011-02-19)

道尾さんの新作だ。
と条件反射的に読むことにしたんだけど。
結果はまぁ正解。

初期のころのアタシの好きな感じの道尾さんっぽい作品。
近年のちょっとオドロオドロシイ雰囲気のものとは別のもの。

リサイクルショップを営むオトコ2人と、そこに居ついている女子高生。
方や探偵気取りで、小さなできごとを推理したがるカササギ君。
方やのんびりタイプで、相方の推理が間違ってないと見えるようにいろんな小細工をする日暮君。
次々推理をするカササギ君のことを女子中学生が尊敬している。
その彼女の思いを大切にしたいと、カササギ氏の間違った推理を一見正しいように導く日暮君。

このあたり。オトコ2人と女子中学生との心情的な関係性がどうもしっくりこない。
しばらくして彼らが知り合ったいきさつも描かれているけど、
だからってなんで?などと思ってしまうような。
カササギ氏の推理に併せて、事実を曲げちゃうってことでしょ?
そこまでする意味がちょっとわからないなぁ。

ただ、この本は、読んでいて悪い気はしない。
殺人もなければ、虐待もないし。
さらさらと読める感じ。

どっちかといえば、こういう系のほうが好きなんだけど、
ここまで軽すぎるとちょっと逆にガッカリというか。
ていう、わがままな読者でゴメンなさい。

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| 道尾秀介 | 22:25 | comments(0) | trackbacks(1) |
月と蟹
評価:
道尾 秀介
文藝春秋
¥ 1,470
(2010-09)

道尾さんというと、ミステリの印象が強いんだけど。
近頃ちょっと違うのかな?

この新作も悪くはないんだけど、アタシの好みのものではない。
『龍神』とかに似た雰囲気かな。
とても暗い印象のもの。
この暗さは、終わりまでずっとついて回って、読み手もなんか暗い気分になってしまいそうな。

多感な小学生の、不安定な感じとかものすごくよく描かれている。
情景も読みながらすぐに浮かんでくるようで。
友達同士の微妙な距離感とか、母親との距離感とか。
すごく繊細でいて、なにか黒いものも抱えていて。

父を亡くし、父方の祖父が一人で住む町に母と二人で越してきた慎一。
そこでやはり同じ転校生の春也と親しくなり二人だけの遊びを始める。
海で採ったヤドカリを山に連れて行き、そこで二人で儀式をする。
ヤドカリの神様、ヤドカミ様を生贄にして願い事を叶えるという儀式。
その行為は、遊びというには危うさを孕んでいて。

ていうか、『カラスの親指』的なの、お願いしますよ。

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| 道尾秀介 | 22:13 | comments(1) | trackbacks(0) |
月の恋人
評価:
道尾 秀介
新潮社
¥ 1,470
(2010-05)

若き企業経営者と派遣職員との恋愛モノかな。
家具屋を営んでいた家に生まれ育った蓮介は、その後企業経営者として辣腕を振るっている。
常に自信に満ち溢れていて前向きで強気。
そして時代とか人とかを見誤らない感じの、つまり勢いのある経営者。
一方、派遣職員として自分の価値が分からないまま、だらしない彼氏と別れて一人旅に出た女。
二人が上海の町で出会う。
そんな2人が近づいたり離れたりしながら、大きくなっていく感じの小説。

辛辣な若い社長でありながら、素直に誰かの意見に耳を傾けることができる。
小説やドラマや映画などなど、フィクションの世界にありがちなカッコいい男。
一方は、使い捨ての派遣社員に見切りをつけて就職先を探すも、なかなか見つからない。
ふとしたことから、小さいながらも周りに大事にされながら生きがいを持てる仕事を見つける女。
また、中国の家具工場で作業員をしていたのに、謎のモデルとして一躍有名になる女。
彼らの周りの人たちも、個性豊かでありながら、みんなとてもステキな人ばかり。

なんていうのかなぁ。漫画っぽいっていうの?
ものすごく読みやすくて、しかも読んでいてキモチいい。
なんていうのかな。悪い人が出てこないっていうの?
みんな最終的にはイイ人で、そしてみんなウマくいくっていう。
ありえないっていえばそうかもしれないけど、娯楽で読むにはこういうののほうが気分いいに違いない。

ただ、読み終えて一番感じたのは、道尾サンらしい感じの小説じゃないな〜っていうことかな。
そうそう。道尾サンの新刊だ〜っていうノリで読み始めたモンで。
ところがこれって、ドラマ化を前提に書かれたものらしくって。
しかもそのドラマも既に放映も終わっているらしくって。
木村拓也とか篠原涼子とかが出てたんだって。
っていうか、連ドラ、みないんで……。


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| 道尾秀介 | 10:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
球体の蛇
評価:
道尾 秀介
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680
(2009-11-19)

去年ぐらいからお気に入りの道尾さん。
新作が出てたみたいなんで読んでみた。
なかなか興味深いんだけど、なんせ爽やかじゃない。

人間ってなぁ〜……。
って思ってしまう。
嘘とか自己満足とか欺瞞とか、いろんな嫌な感情を持っている。
そして誰かを大事に思ったり、守りたいと思ったりという、優しい思いも持っている。
それにしてもこの小説は、なんか人の深いところにあるドロドロとしたものの印象が強い。

幼いころの自分の言動の中に欺瞞を見出す自分。
誰かの目を自分に向けておきたいがために、敢えて否定しない勘違い。
そんな負の感情が重なり合って混ざり合って。
それでもそんなあらゆる感情を飲み込んで、人は生きている。

割と重い内容のものだけど、読みやすい文体でサラリと読ませてくれる。
だけどやっぱり読後感はあんまりいいもんにはならないなぁ。


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| 道尾秀介 | 18:47 | comments(1) | trackbacks(2) |
花と流れ星
評価:
道尾 秀介
幻冬舎
¥ 1,470
(2009-08)

道尾さんの短編集。
なんか長編のイメージが強いんで、どうかな?と思ったけど。
割と軽めの読み物になってました。

いきなり最初のものを読んだときに既読感。
あれ?まさかコレ、読んでる?
と思いつつ、次の短編は恐る恐る確認しながら読んでみた。
なんかこれもどっかで読んだような……。

という感じでソロリソロリと読んだけど、結局コレはきっと読んでない。
アンソロジーかなんかで読んだに違いない。
という結論を持ったときにようやく気持ちよく読み進めることができた。

心霊探求所という職業の男とそこの事務員。
その事務所には道尾という推理小説家が入り浸っている。
その探求所に持ち込まれる、ちょっとした事件とかできごとをサラリと解決していく。
なんかちょっと切ないものもあったりして、読みやすくていい。

彼が何故その事務所を開いたのか、そしてその事務員がチラリと見せる心にある悲しみとか。
そういうのが、最後の章でわかっていく。
最後の章は「花と氷」というタイトル。
大事な人を亡くした悲しさとかやりきれなさとか、でもそれを受け入れながら生きていく。
人間の強さと弱さとを感じるような。



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| 道尾秀介 | 20:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
龍神の雨
評価:
道尾 秀介
新潮社
¥ 1,680
(2009-05)

道尾サンの小説は、しっかりとしたテーマがあってきちんと重さもあるのに読みやすいところが好き。
この小説も、兄弟や義父母との家族関係とか、性的な暴力とか、家族への殺意とか重めのものが核になっている。
中でも義父母とその子どもとの関係が、切なくて悲しくて。
タイトルのとおり竜神と雨とが印象的に使われている。
だけど竜神、必要かなぁ??って思いながら最後まで読んで、やっぱり「必要かなぁ?」って思ってしまった。
台風によってもたらされた大雨とともに小説が進んでいく。

母親を亡くして父親が再婚。
その後しばらくして父親が亡くなる。
と、血のつながらない母親と残された兄弟という複雑な家庭が残る。
義母に抱く思いが、中学生の兄と小学生の弟とでは少し違っていて、それらがすごくうまく伝わってくる。

もう一組は、幼いころに父母が離婚し母親と三人暮らしだった兄と弟。
やはり母親が再婚したあとすぐに亡くなり、義父との3人家族に。
母の死後、仕事も辞めて家に引きこもり、兄に暴力を振るう義父を憎む兄妹。
いつしか殺意を抱くようになる。
そして大雨に見舞われたその日、それを実行に移した。

小さな偶然が少しずつ重なってきっかけを作っていく。
そしてまた偶然が重なって、事実が複雑になっていく。
あの日、大雨が降っていなければ義父が家に居ることはなかったし、出かけた妹も早くに帰宅することもなかった。
つまり義父は死ななかったのかも知れない。
そんなことから、この雨が降り出す前に戻れるとしたら……と考える。
考えるよね〜。考えちゃうよね〜。って思いながら読んだんだけど。
だけど本人はきちんと気づく。
大雨はきっかけで、実際に行動したのは自分だと。
運命とか偶然とかじゃなくて、結局決めたのは自分だと。
なんて切なくて暗くて未来がないハナシなんだろう。
だけど、思いのほか読後感が悪くないのがイイ。
もう一方の小中学生の兄弟は、少なくとも義母との生活を以前より気落ちよく送れるんじゃないかと思わせる最後がイイ。
クドいようだけど、龍、蛇足じゃないかな?

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| 道尾秀介 | 12:48 | comments(2) | trackbacks(0) |


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