アタシが読んだ本のことなどをさらさらと……



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シーソーモンスター



ごく普通のサラリーマンの奥様の元職がスパイって。

その奥様と実母の相性の悪すぎる。

ある事故について妻は義母を疑いだし、夫は取引先のみです不正を知り巻き込まれていく。

バブル経済にわく日本で、ちょっと頼りなくて情けない感じのサラリーマンの正義と。

人とか人の対立には、先祖代々受け継がれる血筋に起因するものがあるというコンセプト。

最後はとてもほんわかとしながらも、やはり血筋は変わらないのか。


そして、2作目のスピンモンスター。

1作目のバブル期からかわって、これは近未来のお話。

相変わらず、主人公はトラブルに巻き込まれる、

読みすすめているうちに、1作目とつながっていく。

あー。

この感じ、好き。





| 伊坂 幸太郎 | 16:41 | comments(0) | - |
おいしいごはんが食べられますように

なんだろう、これは。

読みながら落ち着かなさとか共感とか、大きくはないけど普段ちょっとした時に感じる嫌な気持ちをうまく拾ってくれてる感じ。

食べ物と仕事と恋愛と…という普通の話なんだけど、好きな本。

サクサクと読んでしまった。


以前、職場でよく感じていた違和感。

守られる側の人のと、その分を穴埋めする人。

仕事ができなくても仕方ないと周りから気遣われ、庇われる人って、どこの職場にもいるんだと思う。

それを肩代わりしながら、なんとなく釈然としない気持ち。

それと分かっていてうまく立ち回りながら、どこか醒めている主人公と、正面から向き合う同僚の立ち位置も面白い。

押尾さんと主人公の会話に共感することが多かったな。


けど、職場にはびこる釈然としない気持ちも、少し立場が変われば別の見方をするようになってくるもんで。

今や、肩代わりしている人が報われるためにも、できない人が上手くできるやり方や仕事を考えなくちゃいけない。

これはこれで、相当疲れる。

働きアリの法則とかが頭に浮かんでくるし。

それを片隅に押しやりながら悩む。





| その他のタ行の作家 | 16:17 | comments(0) | - |
六人の嘘つきな大学生


就活。

学生たちがどれほど翻弄されているのか。

この小説はミステリーであり、『誰が』という疑問が解き明かされて終わるものだけど、この曖昧なのに強制的なシューカツというシステムについて改めて考えさせられる。

就活生目線て描かれているが、アタシは逆の立場でもずっと疑問に思っている。

面接で分かるのはその人のほんの一部。

しかもいいところを盛り気味の。

なので、言ってることはだいたい同じにきこえてしまう。

この小説でも、採用側のインタビューが出てくる。

懸命に準備して就活に臨んでいる学生たちにとってはとても残念でやるせないけど、それが現実なんだろうなーと思う。



| その他のア行の作家 | 12:47 | comments(0) | - |
ペッパーズ・ゴースト

伊坂幸太郎らしい一冊。

犯罪被害者のやるせなさとか、虐待の復讐とかが、いつもの独特な飄々としたニュアンスで書き進められていく。

作中作風、実は深くて重いことが描かれていながら軽やか。

冒頭からいろんな伏線的なものが散らばっている気がして、つい考えながら読むので一気読みになってしまう。

で、案の定、たくさん散らばってましたり

今作も人物がイイ。

あの二人組とか、またどっかの作品に出てきてほしい。

復讐ってなんだろう?

仕返しをすれば気が晴れるわけでもないし。

しかも、ニーチェ、読んだことないし。








| 伊坂 幸太郎 | 15:24 | comments(0) | - |
元彼の遺言状

タイトルと赤い表紙が目にとまった一冊。

『僕の全財産は僕を殺した本人に譲る』という意味不明な遺言を残して元カレが亡くなり、その元カレと共通の友人からその犯人になるために雇われる女性弁護士。

美人で頭も良くていつも自信たっぷりで、なによりカネが大好き。

歯に衣着せぬ主人公の言動にスカッとする!

そして、このほかに出てくる人たちもみんなクセが強めだけど、割とイイ人。

そして、その犯人選考会がどうなっていくのかな…などど思いながら読んでいけば、どんどんと別の問題が絡んでいく。

最後にはすっかりいろんなことがあるべきところに収まって、気持ちよく本を閉じることができる感じ。

なにか知識を得るために本を読まねば…というわけではなく、ただ単に面白いから読むというアタシのような読書には、読後感も大切!



| その他のカ行の作家 | 15:24 | comments(0) | - |


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